TOP読む(コラム一覧) > 気を補ってかぜを予防する【いろいろキノコの塩麹蒸し】
2016.11.011397view
気を補ってかぜを予防する【いろいろキノコの塩麹蒸し】

知っておこう!漢方薬の意外な力 vol.18

秋の長雨もひと段落。寒さと乾燥の季節がやってきました。年末を前に、「そろそろインフルエンザの予防接種を」とお考えの方も多いはず。かぜやインフルエンザは、流行り出す前に手を打っておくことが大切です。
東洋医学では、外から侵入する病気の原因のことを「邪気(じゃき)」といいます。邪気から体を守るのは、生命活動の基本となる「気」。気が十分にあれば、邪気が近づいても自分の力で追い払うことができますが、体が虚弱だったり、疲れていたり、食事が偏ったりすると、気の力がダウン。とたんに邪気が侵入しやすくなります。「毎年、冬にかぜをひく」という人は、気が虚弱になっている可能性大! 冬本番を迎える前に、気を補い、体の防衛機能を養っておきましょう。

キノコで気を補い、麹で腸内環境を改善

気を補う食材にはいろいろありますが、免疫力UPにおすすめなのはキノコ類です。干し椎茸などのキノコ類は、薬膳では気を補う食材。明代にまとめられた『本草綱目』には「芝、菌はみな氣茁(きほつ)なり(キノコ類はみな気を芽生えさせる)」とあり、古くから気を補う力があるとされています。それを裏付けるかのように、現代の研究で、キノコには免疫力向上に役立つ成分があることが明らかに。この時期にたっぷり食べ、キノコのパワーを取り入れたいですね。
今回の薬膳常備菜は、いろいろな種類のキノコを使った「塩麹蒸し」。好みのキノコを3~5種類使い、うまみたっぷりの塩麴、おろししょうがと一緒に蒸し焼きにします。ポイントは、味付けに塩麴を使うこと。腸内環境を整える発酵食品の麹は消化を助ける食材で、古くは薬代わりにも使われていたほど、認められていました。
そんな頼れる食材を使った薬膳常備菜。作り置きして毎日食べれば、しっかり気を充実させることができるでしょう。複数のキノコを合わせると、おいしさもアップしますよ!

【材料】(つくりやすい分量)
干し椎茸…3枚
しめじ…1パック
舞茸…1パック
エリンギ(中)…2本
マッシュルーム…3~4個
しょうが…1片
塩麴…小さじ1弱
しょうゆ…少々

【つくり方】
①干し椎茸は水で戻し、石づきをとって薄切りにする。しめじは根元を切って小房に分ける。舞茸は食べやすい大きさに割き、エリンギは半分に切って薄切りにする。しょうがは皮をむいておろす。
②フライパンに①を入れて広げ、干し椎茸の戻し汁、塩麴を加えて軽く混ぜる。中火にかけ、フタをして3分ほど蒸し焼きにする。
③フタをとったら、そのまま火にかけて汁気を飛ばし、最後にしょうゆを回しかける。

【薬膳食材メモ】
キノコ:気を補い、消化機能を助ける。
しょうが:体を温めて発汗を促し、邪気を発散させる。おなかを温め、吐き気を止める。肺を温め、咳を止める。
麹:消化を促す。食べ過ぎによる腹部膨満感や食欲不振、下痢などに。

にんにくのみじん切り、ベーコンを炒めたところに「キノコの塩麴蒸し」を加えてパスタに。このほか、ゆでた小松菜と和えたり、お弁当に入れてもおいしい!

岡央知子 - Tomoko Okao
漢方養生指導士(漢方上級スタイリスト)、国際中医師、国際薬膳師。美容・健康をテーマに美容・健康エディターとして仕事をする中で東洋医学に関心をもち、漢方、中医学、薬膳を学ぶ。雑誌やラジオ、イベントなどを通じて、美容と健康のための薬膳や養生についての啓発活動を行う。著書に『美★薬膳』(主婦と生活社)がある。
現在「食べて学べる月イチ薬膳教室@TUMUGU東京青山」開催中。詳細は「TUMUGU東京青山」で検索を!「FYTTE Web」にて「不調知らずの体になる! 季節の薬膳レシピ」連載中。
◎薬膳教室:「TUMUGU東京青山」http://www.tumugu-aoyama.jp/
◎HP:「薬膳ノート」http://www.yakuzennote.com
◎ブログ「Eat & Run! 岡央 知子の美・薬膳な日々」http://ameblo.jp/yakuzen-navi/

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

ページトップへ