漢方ライフ読む(コラム一覧) > トナカイも真っ青、赤鼻に効く漢方薬 ~葛根紅花湯(かっこんこうかとう)
2016.12.013197view

トナカイも真っ青、赤鼻に効く漢方薬 ~葛根紅花湯(かっこんこうかとう)

知っておこう!漢方薬の意外な力 vol.19

一年は早いもので、もう12月…世界中で赤鼻のトナカイが活躍する季節です。
ところで赤鼻に効く漢方薬があることをご存知ですか?それが葛根紅花湯です。

街中を歩いていると、鼻の頭が少し脂っぽく赤く、ポツポツとこぶのようになっている方に出会うことがあります。これを漢方では酒さ鼻(しゅさび)といいます。
酒さ鼻はお酒の飲みすぎ、香辛料や刺激物の食べすぎなどが原因で起こります。これらの食べものは温熱の性質を持つもので、摂りすぎると胃や大腸に熱を起こします。この熱が鼻に上がっていくと考えるのです。
なぜ大腸の熱が鼻に行くのでしょう?
漢方では自然や体のつながりを重視します。その自然哲学が陰陽論と五行説にまとめられています。
五行説は、自然にある「木火土金水(もっかどごんすい)」という5つの基本要素から万物は成り立っているという考え方で、関連するものを五行配当表にまとめています。

<五行配当表抜粋>

五行
五臓
五腑小腸大腸膀胱
五根
五色
五気湿


五行配当表の金の縦ラインに着目すると、肺―大腸―鼻というつながりがみえますね。このように五臓や五腑の不調が五根という顔にあるパーツにあらわれるという理論です。

さて鼻にあがった熱は血行を悪くさせて腫れ物を作ります。それが鼻の頭にできた赤く脂っぽいこぶなのです。まずは熱をさまし、血行をよくして噴き出た毒を解消する必要があります。
葛根紅花湯は8種類の生薬で構成されています。主役は葛根(かっこん)と紅花(こうか)です。葛根が体の上部にある熱を発散させ、紅花が血流をよくして鼻の頭にたまった毒を散らしてくれます。他にも顔の赤みをとる黄連(おうれん)、山梔子(さんしし)という生薬も配合されていて、酒さ鼻だけでなく赤ら顔や赤みのあるシミなどにも有効です。
服用にあたっては、注意点がいくつかあります。紅花は強く血を巡らせるので妊娠中は服用禁忌です。また下剤の大黄が配合されているので、お腹が弱く軟便・下痢気味の方は注意して使いましょう。

体質改善を行いたい方、ご不安な方、薬日本堂の漢方相談はお一人おひとりに合った養生法をお伝えいたします。
 〉漢方相談店舗
 〉オンライン漢方相談
 〉オンラインショップ

齋藤 友香理 - Yukari Saito
齋藤 友香理 - Yukari Saito
[ 薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]
1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。薬日本堂漢方スクール:http://www.kampo-school.com/

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

「漢方・薬膳」をもっと学んでみたい方へ

漢方ライフを運営する薬日本堂では、一人ひとりの健康的な生活を送って頂けるよう、漢方スクールを運営しております。
自分の好きなタイミングで自宅にいながら漢方が学べる「漢方通信コース」がオススメです。
漢方のいろはから学ぶ「初級通信コース」なら2020年4月〜6月にお申し込みの方は入学金半額で始められます。

初級通信コースの詳細はこちらをクリック

オンライン漢方相談(無料)をご希望の方へ

漢方ライフを運営する薬日本堂では、店舗へご来店いただかなくても、スマホやPCを使用してオンライン漢方相談を受けられます。薬剤師をはじめとした漢方の専門家がお客様のお悩み(ダイエット、不妊など)や症状、体質、生活習慣等をお伺いした上で、お客様にあった漢方薬・商品をご提案し、根本改善のための生活習慣のアドバイスをいたします。

オンライン漢方相談(無料)の詳細はこちらをクリック

ページトップへ