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2016.05.012210view

『家庭に於ける実際的看護の秘訣』~民間療法のバイブル、なんとなく続けている健康法ありますか?

古典DE養生 第12巻

子供のころから、今も続けている健康法はありますか?

私の子供のころは、カゼを引くと『くず湯』を飲まされ、ネギを首に巻いたりしていました。
他にも、ネギ味噌、梅干の黒焼き、みかんの黒焼き、卵酒・・・・イヤイヤ食べた記憶が残っています。
その中で、今でも続けている健康法が2つあります。

1つは、『大根飴』
秋から冬にかけての乾燥時期に、のどのケアで使っています。大根をさいの目に切り、容器に入れて蜂蜜(私は水あめ派)を入れるだけ。出来た液体を、夜におちょこ1杯ずつ飲んでいます。

2つ目は、『アキレス腱伸ばし』です。
当時は、お風呂上りに、父の手作りのボードに5分立つように言われ、意味もわからず乗っていました。それが習慣になり、今も「ストレッチボード」を購入し毎日乗っています。

漢方的にも、大根は肺を潤し、余分な熱を取り、身体の後ろを鍛えることは、代謝アップにつながります。
良さがわかり、体感して良いと感じると、人に伝えたくなりますよね。

『家庭に於ける実際的看護の秘訣』、通称「赤本」は、大正14年に海軍の衛生兵だった、築田多吉(つくだたきち)によって出版されました。築田多吉は、看護学の知識と経験、また結核を患いながらも克服した自らの体験から、病気に対する認識を深めていきます。また、日本中の民間療法を収集し、全国各地へ赴き自ら実践し“これは良し”と結論を下したものをまとめたのが「赤本」です。

累計1000万部を超え、一家に一冊常備されていた「赤本」は、日常生活に密着した健康養生生活ガイドブックとして、庶民の強い見方でした。現代においても役に立つ情報が満載です。

86歳の天寿を全うした、築田多吉の日常と健康法(抜粋)を紹介しましょう。

<朝5時起床>  
亀の子タワシで全身摩擦
朝の新鮮な空気を吸い込み、神社の70段の石段を2回往復(天気関係なし)

<朝食>     
塾卵、大根おろし、もやし、うど、ネギの白根、わかめ、青海苔、松の実、小麦胚芽、黒胡麻、をつきまぜて食べる。ヨーグルト、ご飯1杯、味噌汁、漬物少々、梅干は食前に茶と共に1個食す。

<昼>
パン1切れ又は盛りそば。抜くこと多い

<夕食>     
味噌汁の雑煮餅、大根おろし、魚少々、焼き海苔、ご飯1杯
煮しめ(大根、人参、こんにゃく、黒豆、わかめ、ゆば、こんぶ、わらび、ぜんまい、ひじき、油揚げ、ごぼう、サトイモ、など)

<夕食後>    
ひと休みした後、1時間ほど歩き、帰宅すると全身摩擦
五右衛門風呂に毎晩浸かる

11時就寝。


・皮膚の鍛錬により抵抗力を高める。
・運動は欠かさない。
・菜食主義の少食で徹底的によく噛んで食す。
多吉は、判で押したような生活をほぼ毎日繰り返していました。



情報が氾濫し、健康にかかわる本も多く出版されている現代において、自分にあった健康法をみつけることは非常に困難です。最新の研究結果や、新しい健康素材なども大切かとは思います。
しかし、古典による先人たちの生きる知恵は、人類が積み重ねてきた財産として、これからを生きる私たちが学び、実践して、次の世代へ伝え続けていかねばなりません。


まずは、実践! 出来ることから取り組んで、ご自身にとって“良し”と思える養生法を、楽しみながら見つけて習慣にしていきましょう。

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鈴木養平 古典DE養生
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]
1969年宮城県生まれ。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中
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