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2015.04.01626view
春を心地よく過ごすヒント、気の巡りで自律神経とストレスケア 

女性にやさしい漢方コラム(11)

桜が開花し新緑が目にもまぶしい春は、生命の誕生と成長を肌で感じる季節。私たちの気持ちも自然と伸びやかになっていきますね。漢方で春は、冬から夏へ向けての陰陽の転換期と考えます。気温の変化が激しいこの時期は三寒四温といわれるほど。自然の気温変化に対応する自律神経も大忙し。そのため精神のバランスを保つ機能が乱れがちで、ちょっとしたことでイライラ、もやもやしやすくなっています。五月病とは、この精神バランスが乱れやすい時期に起こる不調。

今回は、春のイライラをうまく解消し、自然のエネルギーとともに心を伸びやかに前向きにさせる方法をご紹介してきます。

春から夏にかけ、自然には「精気」といわれるエネルギーが増えていきます。太陽の光がさんさんと降り注ぐとき、自然には精気があふれるのです。精気は私たちの呼吸から体内に取り込まれ、食べ物から吸収したエネルギーと一緒になり、活動や成長に必要な「気」エネルギーを作り出します。私たちの体内はとても精密で、すべてが連携し機能しているため気の通り道もとても細かくめぐらされています。全身に気がくまなく行きわたるよう、交通ルールが決まっているかのようです。この気をコントロールしているシステムを漢方では「疏泄(そせつ)」といい、自律神経の働きの一部を指します。
 
春は交通ルールに慣れない初心者ドライバーによる事故を防ぐため、全国で交通安全週間が実施されます。身体の中でも一気に増えた「気」が順調に体内を巡るようにしなくてはいけないので、疏泄の仕事は大忙し。自律神経が交感神経と副交感神経のバランスをとることで精神を安定させるのと同じように、疏泄も情緒を安定させる働きがあります。車がスムーズに流れず渋滞にはまると、予定通りに動くことができずどうしてもイライラするのと同じように、気が体内で巡らなくなるとイライラしやすくなるのです。これが春に情緒が乱れる原因。普段からストレスがたまっている方ほどその影響はでやすくなります。

春は「気」を巡らせることが何より大事!気の滞りを解消する方法はいろいろとあります。例えば香りをとり入れること。でも最も簡単でそして即効性があるのが 「号泣のすすめ」。涙を出すことで、気はいっきに流れていきます。大笑いして涙を流すのもよし、感動する映画を見て大泣きするのもいいですね。感動することで心を刺激するとさらに効果的なので、感情移入できるストーリーを選んでみてください。最近私が号泣したのはフランス映画の「オーケストラ」。もう涙が止まらないほど感動しました。そしてその後はとても気持ちがすっきり。悩んでいたことがとても小さいことだと思えました。
春に号泣!ぜひ一度おためしくださいませ。

天野 賀恵子 - Amano Kaeko
[ 薬日本堂漢方スクール講師、国際中医師・国際中医薬膳師・漢方スタイリスト ]
富山大学経済学部卒業後、化粧品メーカー、語学学校、サロン経営の仕事を経て、北京中医薬大学日本校で国際中医薬膳師、上海中医薬大学日本校で国際中医師のライセンスを取得。東洋医学と西洋医学を折衷させた病院で、食事、運動、精神ケアなどの健康指導に従事。当校にて漢方養生指導士養成講座、ワンデイセミナー「からだ巡らせ漢方ヨガ」などで活躍中。

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