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2015.02.011390view
身体の動きと発声で健康になる気功、「六字訣」

劉梅先生の気功のおはなし⑦

今回は「発声で健康になる」、六字訣(ろくじけつ)を紹介します。

日本ではため息をつくと幸せが逃げると言いますね?実は違うんですよ!
ため息はストレス発散で、自分を守る行為です。積極的に行えば気功になると言っても過言ではありません。

六字訣は息を吐きながら発声する気功です。

国によって言葉は違いますが、どんな国の人でも、声を聞いたらその人が驚いているか、喜んでいるかがわかりますよね。身体に異常が出た時は病んでいる声が出ますし、発声する音が身体にもたらす反応も違います。今回の六字訣という功法は発声を利用しています。

目を閉じて呼吸を整え、穏やかな状態で「シ―」と大きく声を出しながら自分の胸、脇、お腹を触ってみてください。

音が些細な響きとして肉体に伝わるのがわかりますか?発声することは、体だけではなく、内臓にも、また体内の気と血にも影響しています。長い年月の間に、先人は声を発したときの自分の体の変化に気づきました。そして6つの音を利用した気功を作ったのです。呼吸と発声を合わせて練習することで健康になり、病気も改善されるので医家気功に分類されています。

息を吐くことを「吐」、吸うことを「納」といい、調息(呼吸)を主にした功法は「吐納類功法(とのうるいこうほう)」といって、六字訣はその中の1つです。約1500年前から六字訣の方法の記載はありましたが、その後多くの人々の手によって内容がさらに豊富になり、完成しました。

六字訣は、「嘘(xu)、呵(ke)、呼(hu)、呬(si)、吹(cui)、嘻(xi)」の六文字の特定の吐気と発声法によって「肝、心、脾、肺、腎、三焦」6つの臓腑の機能を強化します。この六文字は日本語にない発音が多く、少し難しくかんじるかもしれません。また、6つの音にはそれぞれ簡単な動作(体の動き)がついています。

唐代の名医、孫思邈(ソンシバク)は、自ら四季とリンクさせた六字訣の歌訣を作ってよく練習し、100歳以上長生きしたといわれています。効果抜群ですね!

【孫思邈(ソンシバク)の歌訣】
『 春嘘明目夏呵心、秋呬冬吹肺腎寧。
  四季常呼脾化食、三焦嘻出熱難停。 』

次回は「五禽戯(ごきんぎ)」、五種類の動物の動きがどのように健康に役に立つのか、お話したいと思います。

関連ワード
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劉 梅 –リュウ・メイ
[中医師 ・薬日本堂漢方スクール専任講師]
中国黒龍江省生まれ、黒龍江中医薬大学卒業後、ハルビン医科大学付属二院に内科医として臨床を経験。1994年に来日、北海道大学医学部客員研究員を経て、2001年、薬日本堂に入社。薬局勤務の傍ら漢方相談員の指導・育成に参加、TV・雑誌でも活躍する。主な著書『中国の女医さんが教えるおいしくて身体にいい中華』『病気・症状を改善 これならできる漢方ごはん』。

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