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2015.01.01900view
生理と子宮が私に教えてくれる大切なこと「よもぎ蒸し」 

女性にやさしい漢方コラム(8)

漢方スクールで教えていると授業の休み時間に、症状や身体の悩みについて受講生の方と談話することがあります。よく聞くのが「生理痛がない人っているのですか?」という驚きの声。それくらい「生理痛はあるのが普通」という感覚の女性が多く、その痛みで苦しんでいる方が増えているのではないでしょうか。

私自身も30歳前後の時にひどい生理痛に悩まされました。生理の1週間くらい前に激しい痛みで夜中に目を覚さまし、鎮痛剤を飲まないと動けないといった状態が一週間ほど続き不眠に。体調はがたがた、仕事にも影響が出始めたので病院へ行きました。検査をすると3センチほどの筋腫が見つかり、鎮痛剤を処方され経過観察することに。「4人に1人は筋腫がある」と聞きますが、やはりショックでした。「治療をしなくても大丈夫かな」と不安になった事を覚えています。

結局その筋腫は妊娠時にも問題はなく、小さくなったり元に戻ったり。生理痛も今では全くありません。痛みは身体が何かを訴えているサイン。その原因を知ることで改善できます。筋腫も自分の身体の一部。養生しながら上手にお付き合いすることが大切です。

今回は、冷え対策と婦人科系トラブルの予防法をご紹介していきます。冬の寒さが厳しくなると氷が張り、川の水の流れが止まりますよね。実は身体の中でも同じような事が起きています。身体が寒さを感じると、水の流れが止まるように「血」の流れも滞ります。血は体内を循環し臓腑や器官に栄養を運びます。そして川の水が大地を潤すように、身体全体を潤します。血の流れが滞るとその部分に痛みが生じ、これが瘀血(おけつ)、血の滞りになります。原因はいくつかありますが、最も多いものが「冷え」。痛みがある時、お腹にカイロを貼ると楽になる場合は冷えが原因。冷えて瘀血になることで生理痛が起こる、特に冬はこのサイクルが起こりやすくなります。

私の冷え対策は「自宅でヨモギ蒸し」。ヨモギの葉を器に入れ、それを穴の空いた専用の椅子の中に入れます。電気コンロで沸騰させ蒸気をだします。裸で専用のマントをかぶり、椅子の上に座って蒸気を膣にあてていきます。膣は粘膜なので薬効成分を吸収しやすく、さらに膣は子宮と繋がっているので、子宮を温める力は絶大。
昨年、断乳をしたのに生理が再開されないとき、久々にヨモギ蒸しをしてみました。その翌日に生理が始まり、あまりの即効性に改めて驚いた事があります。今はリラクゼーション系のサロンなどでも手軽にできますね。

入浴時には身体を温めてくれる素材(みかんの果皮、ベニバナ、ヨモギなど)が入った入浴剤を選ぶことがおすすめ。冬は身体を冷やさないようにし、温めてあげることで血の巡りを良くすることが一番の養生法です。この冬は、冷え対策をぜひ心がけてみてくださいね。

※ヨモギ蒸しをする時は、体調や体質にあわせて行いましょう。冷えの症状が辛いときは専門家に相談することをお勧めします。

天野 賀恵子 - Kaeko Amano -
[ 薬日本堂漢方スクール講師、国際中医師・国際中医薬膳師・漢方スタイリスト ]
富山大学経済学部卒業後、化粧品メーカー、語学学校、サロン経営の仕事を経て、北京中医薬大学日本校で国際中医薬膳師、上海中医薬大学日本校で国際中医師のライセンスを取得。東洋医学と西洋医学を折衷させた病院で、食事、運動、精神ケアなどの健康指導に従事。当校にて漢方養生指導士養成講座、ワンデイセミナー「からだ巡らせ漢方ヨガ」などで活躍中。

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