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公開日:2024.03.14 更新日:2024.03.201514view

頑張りたいのに眠くてだるだる…どうにかしたい春のだるさ

漢方であなたを応援vol.24「春のだるさ」

「春眠暁を覚えず」では困ってしまう!
ポカポカ陽気が気持ちよく、つい朝寝坊したり、うたた寝をしてしまう。春の風景としてよくあることです。
ぐっすり眠れるのは良いのですが、頑張りたい時に強い眠気が襲ってくる、日中もだるくて動けないという状況はどうにかしたいもの。
どうして「春だる」は起きるのでしょう?

考えられるのは自律神経の乱れ。自律神経は、主に活動を担う交感神経と休息を担う副交感神経の2つで構成されています。気温変化や環境変化、人間関係などさまざまなストレスがかかると、スイッチのオンとオフ、車のアクセルとブレーキがオーバーヒートを起こして自律神経が乱れます。活動と休息のタイミングも乱れるので、起きて活動したい時間に眠気が襲ってきたり、逆に寝入りたい時間に目が冴えてしまいます。

変化の大きい春が身体を揺さぶる
暦の上では、2月の立春から5月の立夏までを春と考えます。この期間は、自然界も社会もさまざまな変化がみられる期間です。
まず気温変化、天候変化が激しい。2月下旬の受験時期に雪が降って大変だったかと思えば、季節外れの陽気でコートが邪魔になることもあります。寒いなりにも日差しが穏やかな日もあれば、春の嵐が吹き荒れる日もあります。この変化に私たちの身体は翻弄されます。
さらに生活環境の変化も大きい。職場では年度が替わり、学校では学年が替わる。それに伴って住居や環境が変わり、心労・過労が加わることも。

春のだるさは、大きく揺さぶられた身体からのサインです。

□日中に起こる強い眠気
□気づくと瞼が落ちている
□だるくて起き上がるのがつらい
□夜、なかなか寝つけない
□疲れやすく、寝ても疲れがとれない
□めまい、ふらつきが起こる
□気分がスッキリせず、イライラ・鬱々

だるさから解放するためには、自然に満ちているエネルギーを使うことが大切です。
春といえば芽吹きの時。タラの芽やフキノトウなどの山菜、タケノコ、アスパラガスなど勢いよく生長する食材を食べましょう。ホウレンソウや小松菜、春菊など青々とした葉野菜も外に向かうエネルギーがあり、気分もスッキリさせる働きがあるのでおすすめです。

新玉ネギやジャガイモ、春キャベツ、ニンジンなど、春の野菜は甘味が強くエネルギーを補うのに有効です。茹でたり焼いたり、そのものの旨味をいただきましょう。

だるい時こそ動きが大切
眠気が強くてだるいと、当然動きが鈍り、動きたくなくなります。このだるさから身体を解放するには、あえて動くことが必要です。動かすことで自律神経の乱れを整えましょう。

●朝、目覚めたら日の光を浴びる
太陽はエネルギーに満ちています。起きたら窓を開けて日差しを浴び、深呼吸して活力を得ましょう。腕を上にあげて脇を伸ばす、腕を大きく前後に振ってスワイソウをするのもよいでしょう。

●朝一番の白湯
起きてすぐに冷たい水分を飲むと、胃腸が冷えて内臓の動きが鈍ります。出来るだけ温かい飲み物、負担の少ない白湯でお腹から温めて動かしましょう。

●朝食で活力アップ
「食べるより寝たい…」という方もいますが、朝食は一日の活力をチャージする大切なもの。ご飯に味噌汁、パンに温かいスープ、よく噛んで食べれば活力アップにつながります。「食欲がわかない」という方には、温めた甘酒がおすすめ。飲む点滴とも呼ばれ、腸内環境を整えるのにも有効です。

生活のリズムを整えることも自律神経の乱れを整えて、春のだるさ解消に有効です。

●起床と就寝の時間を決める
布団に入る、布団から出るという時間を決めて、身体にリズムを覚えさせましょう。

●入浴で温度調整
朝風呂は熱めで活動に向かわせ、夜は少しぬるめ、ゆったりと入ることで休息に向かわせます。

●衣服で温度調整
気温差の大きい春だから、羽織物やスカーフなどの小物で温度調整しましょう。

生活リズムを整えることが難しかったら、漢方薬の力を借りてみましょう。漢方相談も受け付けています。



動画で!これって春ばて?訳もなくイライラする・・・やる気がわかない・・・春の自律神経失調性


齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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