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公開日:2024.02.01 更新日:2024.02.271952view

冬太り解消法!~ついた脂肪は早めに落とす~

プチ不調は自分でカイゼン Vol.58

解毒をして1年のスタートを快適に!
夏より冬の方が、「基礎代謝が高い」ことを知っていましたか?
冬は気温が低いため、体温維持のための必要エネルギーが増えるために代謝が高くなる、と考えられています。それでも、冬に太っちゃう人は多いですね。

私も、年末年始の帰省、忘年会や新年会などによる食べ過ぎと、運動の少なさから、体重が増えてしまいました。元の体重に戻すために、現在ダイエット真っ最中です!

では、なぜついた脂肪は早めに落としておくといいのでしょう?
これから春に向けて、だんだんと暖かくなり、風邪(ふうじゃ)の影響を受けやすい時期になる、と漢方では考えます。
脂肪という身体にたまった汚れ・老廃物が、春の陽気と風邪(ふうじゃ)の影響で、上半身の外側に押し出されるイメージしてみましょう。
実際春になると、ニキビ、自律神経、花粉、めまいなどの不調で悩む方が増えてきます。

暖かくなる前のこの時期に、たまった老廃物を落とすことで、花粉をはじめとする春の不調が軽減します。
身体をリセットして、最高の1年のスタートを切りましょう。

冬太り対策3つのポイント

ポイント1:食べない時間を確実につくる
動いて食べる時間と、休んで食べない時間のメリハリを作りましょう。
睡眠時間に寝る前の時間をプラスして10時間は飲食をせず内臓を休ませてください。
お腹が減っていなかったら、思い切って夜ご飯を抜くのもいいですね。
空腹状態で布団に入るのがベストです。

ポイント2:後ろを鍛えて巡りアップ
1日の終わりに腕を前後に振る、スワイショウ(腕ふり健康法)をしましよう。 
>スワイショウの動画はこちら(YouTubeにリンク)

私は毎日していますが、今は腕が後ろに来た時に、毎回かかとを上げています。
ふくらはぎが同時に鍛えられて代謝が上がりますよ。

また、常に姿勢を意識すること。
電車やバス、エレベーターなどちょっとした待ち時間や、歯磨きやドライヤーを使っている時に、つま先立ちをすると後ろが鍛えられ代謝があがります。階段の利用や縄跳びも、後ろを鍛えることにつながりますね。

ポイント3:よく寝る
寝ている間に、身体のメンテナンスがおこなわれています。
11時~12時には布団に入ると、メンテナンスの質は高まります。
ストレスを抱えたまま布団に入っても精神的疲労は取れません。
布団に入る1時間前には、極力スマホから目を離し、ゆっくり深呼吸しながら体を伸ばすストレッチや、好きな香りに包まれながらゆっくりとした時間を過ごすことをおススメします。

ハブ茶で冬太り、春の不調対策
エビスグサの種子で、医薬品名は決明子(けつめいし)といいます。
決明子の効能効果は、整腸(便通を整える)、便秘、腹部膨満感

焙じハブ茶は、食品扱いのお茶になります。
とっても香ばしく飲みやすいお茶ですよ。

古くから、便秘や肩こりの緩和、眼精疲労などに良いとされています。
春ののぼせや充血、イライラなど上半身のつまりを取り、体内の老廃物を便からだして解毒するイメージです。

ハブ茶の主成分であるアントラキノン誘導体は、目の疲れの改善や便秘の解消、更年期や高血圧改善に働きかける効果があります。
また、ビタミンAが豊富に含まれています。目の健康、皮膚や粘膜を正常に保つためには欠かせない栄養成分です。
ノンカフェインで副作用の心配もありません。

ティーポット(300~500ml)に大さじ1/2(5g)のハブ茶を入れます。
お湯を入れて5分蒸らせば出来上がりです。
濃さはお好みで、お湯を足して2杯目も楽しんでください。

私は、ハブ茶に菊花とクコの実を入れたブレンド茶にしたり、、桑の葉、山査子、みかんの果皮などをトッピングしています。
ハブ茶が配合されたブレンド茶もおススメですよ。
是非お試しください。



動画で!気太り、血太り、水太り。それぞれに合った漢方薬と養生法をご紹介します!太りにくく痩せやすい体質作り


鈴木 養平
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年宮城県生まれ。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中

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