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公開日:2023.06.20 更新日:2023.06.301569view

梅雨のむくみ・だるさは胃腸虚弱から~六君子湯

漢方薬のつぶやき vol.8

湿度に最も敏感な内臓は?
朝からだるい、身体が重い、むくんでいる、関節がこわばる。
梅雨にこのような症状はありませんか?

これらは湿度が高いときに起こる症状です。
しかし、同じ環境でも症状の程度は人によって異なります。その違いは体質。

身体と気候の関係をみると、湿度に対して最も敏感に反応する内臓は脾(ひ)です。
脾とは、胃腸のはたらきのこと。

平素から胃腸が虚弱な人ほど梅雨のむくみやだるさがひどくなる傾向があります。

脾(ひ)は湿を嫌う
人の身体は季節や気候と呼応しています。たとえば、秋の乾燥は肺に、冬の寒さは腎に影響します。
そして梅雨の湿度が影響するのは「脾(ひ)」。
「湿邪は脾を傷める」、「脾は湿を嫌う」といわれ、湿度が高いと脾のはたらきが低下します。

また、脾は水分代謝の仕事もしていますので、脾の不調はむくみや軟便、吐き気、乗り物酔いなど、水の停滞を引き起こします。

つまり、そもそも胃腸虚弱の体質ではむくみやすい。そこに梅雨の湿度が重なるとむくむや身体の重だるさがひどくなるわけです。

梅雨のむくみ・だるさに六君子湯
そんなときに、六君子湯。

六君子湯といえば、胃腸の漢方薬として知られています。
体力虚弱で疲れやすく、食欲不振、胃もたれ、胃のチャポチャポ、吐き気、軟便、下痢などに用いられます。

六君子湯の効能には「むくみ」「だるさ」という表現は出てきませんが、漢方は『症状の原因を探って、原因そのものにアプローチする』という特長がありますので、胃腸虚弱から生じているむくみやだるさであれば、六君子湯を応用できます。

胃腸の調子を整えつつ、湿度が引き起こすむくみや身体の重だるさ、関節のこわばりを改善し、梅雨を元気に過ごすサポートになります。

梅雨の不調が胃腸機能の低下から起きていることはあまり知られていません。自然と人体のつながりを見るところは漢方の面白さです。湿度が高くなってきたら胃腸を労わる過ごし方を心がけましょう。



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飯田 勝恵
飯田 勝恵 - Katsue Iida[薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師]

静岡県立大学薬学部卒業。1998年薬日本堂入社。約10年間の臨床と店長を経験。店舗運営や相談員教育などに携わり、その後「自然・人・社会に役立つ漢方の考えをより多くの人に伝えたい」と講師として活動。薬だけではない漢方の思想や理論に惹かれ、気功や太極拳、瞑想なども生活に取り入れながら漢方・養生を実践している。

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