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公開日:2023.06.25 更新日:2024.01.102116view

梅雨から夏に多いのはなぜ?腸鳴の原因と対策

漢方であなたを応援vol.15「ゴロゴロ腸鳴対策」

腹中雷鳴!緊張するほど鳴りやまないお腹の音
会議中や接客中などに、ゴロゴロとお腹が鳴って気まずい思いをしたことはありませんか?この音は腸の蠕動運動に伴って発生するもので、
漢方では腸鳴(ちょうめい)、腹中雷鳴(ふくちゅうらいめい)などと呼んでいます。

お腹が空いてグーと盛大になるのも困りますが、こちらはきちんと胃腸が働いている証拠なので問題ありません。
逆に腸鳴は、腸の動きが鈍って生じたガスだまりが原因なので問題があります。

会議や接客など緊張が続く時は、エネルギーの流れが悪い気滞(きたい)という状態です。腸の中が風船のように膨らみ、その中を水と食べ物のカスが移動するのでゴロゴロという音が鳴ります。

気滞の解消には、緊張を解きほぐしてストレスを発散させることが大切です。
わざとため息をついてみる、首や肩を動かす、香りのよいハーブや柑橘などを食べるなどをしてみましょう。

心配性でお腹が弱い人も高確率で腸鳴が起こる
腸にガスだまりが出来る原因は、前述の気滞以外にもあります。
もともとお腹が弱く心配性な方は腸の蠕動運動が弱いので、胃から送られてきた消化途中の食べ物が腸にとどまり、異常発酵によるガスが発生して腸鳴が起こります。

冷たいものを摂り過ぎ、長時間寒い場所に居るなどは、腸が冷えて縮こまり、腸の動きが鈍ることでガスが発生して音が鳴ります。

漢方では、消化吸収を担う胃腸の働きのことを脾(ひ)と呼んでいます。お腹と考えるとわかりやすいかもしれません。
普段からお腹が弱い人、お腹が冷えやすい人は、次の項目を意識するとよいでしょう。

■食事はゆっくりよく噛んで食べる
■なるべく氷入りの飲み物や生ものは控える
■お腹を冷やさないように薄手の腹巻をする
■朝一番に温かい白湯を飲む
■消化が良く胃腸をいたわる料理を食べる
 キャベツや人参、じゃがいもなどをやわらかく煮たポトフなどはおすすめ

湿度の高い梅雨~夏は脾に負担がかかり腸鳴が起こる
人は自然の一部。気象病という名前が知られたように、気候によっても不調が起こります。

梅雨から夏は、五臓の脾が嫌うジメジメした湿気が多いため腸鳴が起こりやすい季節ともいえます。
ベタベタしたものが身体にまとわりついている状態を想像してみてください。動きづらいですね…
脾の動きが鈍ると腸の蠕動運動も鈍り、ガスだまりが発生します。さらに水分の吸収も追いつかないため、他の季節よりも腸鳴の頻度が高く、ゴロゴロ、キュルキュルと騒がしくなります。
余分な水をためない生活を心がけましょう。

■部屋の風通りをよくする
■寝具やタオルはなるべく乾かす
■水分はこまめに少量ずつ摂る
■豆類は脾を助け水巡りによいので積極的に摂る
■みかんの皮、さんざしは脾を温めて消化を助ける

腸鳴が気になる方は、漢方薬を用いた対策もあります。
薬日本堂では、様々な角度からむくみ解消のサポートをしています。
お気軽にご相談ください。

齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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