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公開日:2022.05.05 更新日:2022.05.091287view

あなたの優柔不断、体内時計が関係してる!?

漢方と体内時計~健康を導く24時間の過ごし方 vol.2

「優柔不断は性格だから…」と、あきらめるにはまだ早い

決断する前にあれこれ考えてしまい、行動力に欠け、判断力の遅さから、優柔不断な自分にイラついてしまう人も多いのではないでしょうか。
「優柔不断は性格だから仕方ない・・・」
そんなお悩みの方、漢方では、優柔不断の原因には性格以外のものがあります。

今回紹介する時間は、「子(ね)の刻」(23~1時)で、漢方では五臓六腑の“胆(たん)”が担当する時間です。
この時間は、陰から陽へと気が交代するターニングポイント!

陰陽は、世の中のすべては「陰」と「陽」という性質を持ち、互いに協力・影響しバランスをとっているという考え方です。
光があれば影ができる、というようにどちらか一方だけということはありません。

心や気持ちを陰陽で見てみると・・・
陰(気)は「暗い、抑制、冷静、消極的、穏やか」な心
陽(気)は「明るい、興奮、情熱、積極的、活発」な心を表します。

明るい日中は活発に考えて行動し、暗い夜は穏やかな心でリラックスして休息をとる。
このように陰陽が変化して、バランスがとれているのが一日のリズムとしてはいいですよね。

「子の刻」(23~1時)は、真夜中で陰の気が多く、“胆”が担当する時間帯!
夜にゆっくり休息をとることで、“胆”が日中に働き、“胆力”を発揮してくれます。

漢方で考える“胆”の働き

漢方で考える“胆”の働きは、大きくは2つあります。
①消化吸収
「胆は清汁(清浄な液)を貯蔵・分泌」し、消化を助ける働きがあります。

西洋医学でいう、「胆汁(たんじゅう)」も、脂肪とタンパク質を分解する消化の働きがあり、胆汁の分泌が過剰だと下痢、分泌が少ないと便秘になります。コレステロールの排出にも一役買っているため、とても重要な分泌物ですね。

②決断力
「胆は決断を主る」「決断は胆より出ずる」と書かれています。(出典:黄帝内経素問)
漢方では、“胆”から決断する力(胆力)が生まれて、“胆”が物事の判断・決断をすると考えます。
昔から、度胸があり物怖じしない人を「大胆な人」や「胆力のある人」
ストレスやトラブルを前にしても、冷静沈着な人を「胆(きも)が据わっている」と言ったりするのは、この考え方から生まれた言葉ですね。

“胆”の働きを最大限活かすための、「子の刻」(23-1時)の過ごし方

●日を跨がずに眠りにつく
●暴飲暴食をせず食べ過ぎない
●活動を控えて、穏やかな気持ちでいる

上記の3つが“胆”の健康をたもつために大事なことです。
「子の刻」の子(ネズミ)は夜行性で食欲旺盛ですが、私たち人間は夜はしっかり休み、食べすぎ注意!な生活を心がけていきたいですね。

とは言っても、現代社会で生きているとなかなか難しい点もあります。
“胆”の調子を整える方法の一つを、最後にお伝えします!

胆の気を巡らせる!胆経叩き

“胆”の気が通る経絡は、「足少陽胆経(あししょうようたんけい)」といいます。
目尻のこめかみ寄りから始まり、側頭部、体側から足の外側を通り、足の第四趾(手でいうと薬指)で終わります。

太ももの側面部分を、上から下へ、経絡の流れに沿って叩く「胆経叩き」は、太もも痩せにもよく、下半身が太りやすいかたのマッサージとしてもおすすめです。

【胆経叩きのやり方】
お尻~膝までの太ももの側面を上から下に順番に叩きます。
力加減は軽く痛みがあるくらいで、一日あたり左右それぞれ50回ほど叩くといいですよ。

活動をはじめる朝に“胆”の経絡に沿って叩くことで陽の気が巡ります。
私は朝の通勤時や、電車を待っている時に「胆経叩き」をしています。

“胆”を整えていく事で、大“胆”不敵な自分にびっくりするかも!

次回は、睡眠不足の方は必見です。
「朝までぐっすり眠るには!?1時~3時の過ごし方」
丑の刻(1-3時)を担当する肝経とその時間帯の過ごし方について語ります。
お楽しみに!

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荒毛 克麻 - Katsuma Arake
[カガエ カンポウ ブティック パルコヤ上野店店長・薬日本堂漢方スクール講師]
自身の体調を崩した事をきっかけに、薬日本堂漢方スクールにて漢方を学び始める。養生・漢方の魅力を多くの方に伝えたい想いから、2012年薬日本堂に入社。現在はカガエ カンポウ ブティック パルコヤ上野店店長として、漢方相談を行いながら、スクール講師を務める。ダイエットや美容の相談を得意とし、笑顔になれるカウンセリングに定評がある。テレビ新潟では、漢方コーナー「おしえて漢方」の出演経験も持つ。
カガエ カンポウ ブティック パルコヤ上野店

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