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公開日:2021.12.05 更新日:2021.12.051903view

柑橘の力でこころもからだもスッキリ!ゆずのアレンジ

季節を感じて気軽に薬膳 vol.17

本格的な冬の到来「大雪」
二十四節気の大雪、北海道や東北では平地でも雪が降り積もり、寒さが厳しくなってくる時季です。

新型コロナウイルスの影響が大きかった一年。
現在は収束しているようにみえますが、新たな変異株も現れ、まだまだ油断できません。

乾燥と冷えは防御力や治癒力を低下させます。
適度な湿度を保ち、温めるものを摂って第六波に備えましょう。

閉塞感をやぶる柑橘の力
中医学の古典『黄帝内経(こうていだいけい)』では、冬は「閉蔵(へいぞう)」と呼ばれています。
動植物は蔵を閉じるように引きこもり、体力を温存します。
人も同じように、寒さを避けて外での行動を控えるのがよいとされています。
ただ、内にこもってばかりいると気分がふさぎ、かえって不調を抱えることになります。

そんな閉塞感をやぶるのが、柑橘類など香りのよいものたちです。
柑橘の皮をむく時、気分がすっと軽くなるのを感じますね。
この働きを漢方では理気(りき)と呼びます。

「気」は全身を巡るエネルギー。
不足しても、流れが悪くつまっても不調を起こします。

気分が鬱々してやる気がわかない、忙しくてイライラしがち、胸やお腹が張って苦しいのは、気がつまっている証拠。
柑橘の力を借りましょう。

我が家のゆずの木も、たくさんの実をつけてくれました。
冬至に入るゆず風呂は、気をめぐらせ、身体を温めます。
防御力を高めるのにも有効です。

柑橘の皮は身体を温める
みかんやゆずなど、柑橘の果肉は涼性で熱を冷ます力があり、皮は温性で身体を温める力があります。
みかんの皮を干したものは陳皮(ちんぴ)といい、気を巡らせる生薬として古くから使われています。
胃腸の調子も整えるので、お茶などに加えてもおいしくいただけます。

今回はゆずの皮を干さずに活用しました。
果汁は凍らせておけば、冬の鍋料理に添えることができます。

~簡易ゆず茶~
ゆずの皮をすりおろしたもの小さじ1とハチミツ適量を合わせたところに、お湯200ccとゆずの果汁大さじ1杯を加える。
かぜのひき始めや疲れが気になる時におすすめ。

~簡易ゆずピール~
ゆずを横半分に切り、種を取りながら薄く半月に切る。
ゆず1個に対して大さじ4~5のきび糖を和えて1時間なじませる。

~ゆず入りほうじ茶~
湯のみ1杯のほうじ茶に、ゆずの皮をすりおろしたものを小さじ半分加える。
お腹が冷えている時や吐き気がする時におすすめ。
気分がすぐれない時のお茶請けにおすすめ。

【薬膳食材メモ】
ゆず:涼性/甘味・酸味 気を巡らせ、食欲を増進する。
ゆずの皮:温性/辛味・苦味 気を巡らせ、余分な水を解消する。

齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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