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公開日:2021.11.25 更新日:2021.11.251052view

眠れない原因は?~不眠症と漢方

眠りと漢方~眠れぬ夜のために vol.1

○人に1人、不眠症は国民病 !?
今回から「眠りと漢方」をテーマにコラムをお届けします。

厚生労働省の調査によると、日本人の多くが「睡眠で休養が取れていない」「不眠がある」と回答するそうです。
何人に1人の割合だと思いますか?

答えは5人に1人です。
そして加齢とともに不眠は増加し、60歳以上では約3人に1人が睡眠で悩んでいるといわれています。

睡眠は飲食と並び、健康に過ごすための大切な要素です。
快適な睡眠によって心身が回復し、蓄えられたエネルギーが日中の活動へ注がれます。
このコラムでは、不眠症の改善にヒントとなる漢方の知恵をお伝えしていきたいと思います。

不眠症にはタイプがある
「同病異治(どうびょういち)」という言葉を聞いたことはありますか?
同じ病気でも治し方が異なるという意味です。

漢方は同じ病気・症状でも個体差や原因による違いを重視します。
不眠症についても原因の違いによってタイプがあり、治療や養生のアプローチが異なります。

それでは、不眠を引き起こす原因として次のうちどれが当てはまると思いますか?
①情緒の乱れ
②虚弱体質
③飲食の仕方
④季節
⑤加齢 

不眠を引き起こす原因
興奮や緊張、不安や心配など精神・情緒の乱れで眠れなくなることは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。
「虚弱体質」や「飲食」が不眠の原因になることは、あまり知られていないかもしれません。

慢性的な不眠症の多くはエネルギーや栄養の不足による虚弱です。
また、食習慣が原因で寝つきが悪くなったり熟睡できないことがあります。

季節に陰陽の変化があり、年齢とともに身体の陰陽バランスが変化していくのは自然なことです。
陽の季節である夏は眠りにくく、加齢とともに眠りは浅くなり、朝早く目が覚める傾向があります。 

ということで、不眠を引き起こす原因、先ほどの答えは①~⑤すべてです。
より快適な睡眠を目指すためには、まずは自分の不眠の原因を知ることが大切です。

次回から、不眠症のタイプについて特徴や原因をお伝えしていきます。

飯田 勝恵
飯田 勝恵 - Katsue Iida[薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師]

静岡県立大学薬学部卒業。1998年薬日本堂入社。約10年間の臨床と店長を経験。店舗運営や相談員教育などに携わり、その後「自然・人・社会に役立つ漢方の考えをより多くの人に伝えたい」と講師として活動。薬だけではない漢方の思想や理論に惹かれ、気功や太極拳、瞑想なども生活に取り入れながら漢方・養生を実践している。

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