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公開日:2021.10.10 更新日:2023.02.283588view

乾燥が気になる秋!カサカサさんの対処法

季節の不調と漢方相談vol.5

知らないうちに指先の乾燥!割れて痛い「ぱっくり割れ」
カガエカンポウブティック京都河原町店、勤務3年目になります店長の山田です。
休日は京都ブラブラ散歩を日課にしています。
休みのたびに季節折々の京都の名所を見ながら歩くことができるなんて、最高の環境だなーなんて考えながら2時間ほど歩いておりますと、知らないうちにぱっくりと指先が割れ、あれ?なんか痛い、指先から出血!ということがよくあります。

冬に近づき寒くなるほど、手先が冷たくなってぱっくり割れ。
お風呂から上がったあとに、手先が温まったと思ったらぱっくり割れ。
さらに全身の皮膚がかさつき痒みが出てくる。
スマホの小さい文字が見えづらい。

そんな症状があれば、あなたも、実は乾燥しやすい「血虚(血が不足している状態)」かもしれません!

この状況を漢方で考えると?
私の場合、京都の街の散策で1万歩以上歩いているので、さぞかし血の巡りが良くなっているであろうと思いきや、指先の末端まで血が届いていないし、そのほかにもカサカサ乾燥肌、目のかすみ、渇いた咳が出る、コロコロ便などもある。
全体的に乾燥している状態「カサカサさん」になってしまっているのです。

「カサカサさん」の主な原因は「血虚(けっきょ)」。
血は栄養であり潤いでもあり、気持ちを整える働きがあります。
そのために「血虚」が深刻になると、さらにめまいや不眠、疲れなどの様々な不調が出るなど、悪循環のループにはまってしまうこともあります。

なんらかの症状が出たら、これは身体から出ている危険信号のサインと考えて健康志向に変えていく良いチャンスです。
大丈夫、身体を元気な状態に戻すのに遅すぎるということはないのです!
是非ご相談くださいませ。

カサカサさんはどうしたらいいの?
薬日本堂では「一に養生、二に薬」という考え方を大切にしています。

今回はカサカサさんの養生法をご紹介しましょう。
悪循環のループから良い循環のループ、「血(けつ)」を増やして全体が潤いに満ちるスベスベなお肌の「スベスベさん」になるまで、毎日コツコツと食事などの養生を積み重ねていくことが改善への近道です。

<カサカサさんの食養生>
食…黒い食材(黒ゴマ、ひじき)
  赤い食材(人参、ドライフルーツ、赤身の肉魚)
  ナッツなど。

私の場合は、お総菜屋さんで焼き鳥の肝串をプラスして、いつもの玄米ご飯やお味噌汁と一緒に食べます!
簡単で続けやすいのが一番ですね。

生活での注意点は、目を使うと血を消耗するので、夜は血を補う時間と考えて、テレビ、パソコン、スマホはなるべく見ないようにする、夜更かしせず、気持ちを穏やかにして熟睡することが大切です。

血を充実させて、ぱっくり割れとカサカサさんにサヨナラ。
潤いキープ肌のスベスベさんを目指しましょう!

山田 紀美子 - Kimiko Yamada
[薬日本堂 長野店 上級相談員]
慶応義塾大学卒業後、都内IT企業にてディレクター職を経験。実家が米農家ということもあり自然回帰の意識が高まり、2014年薬日本堂入社。店長を経験後、現在は薬日本堂長野店上級相談員として、漢方カウンセリングの他、スタッフ教育や店舗管理に携わる。お客さまの健康のために何がベストの方法なのか、カウンセリングを通じてともに考え、二人三脚で健康を目指すことを心がけている。
薬日本堂 長野店

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