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公開日:2021.10.05 更新日:2021.10.05940view

秋の憂うつを晴れやかにするかぼすのホットワイン

季節を感じて気軽に薬膳 vol.13

朝晩と昼の気温差に注意「寒露」
二十四節気の寒露、秋も深まって草木に冷たい露がおりる時季です。

朝晩と昼の気温差が10℃以上になる日もあり、心も身体も翻弄されます。
このような時に陥りやすいのが秋うつ。
身体がだるくてやる気がわかず、少しのことで気分が落ち込んで、ため息が出ることもあります。

かぼすで気分のつまりを取り払う
漢方では、気分がつまっている状態を気滞(きたい)と呼んでいます。
気滞では気分のアップダウン以外にも様々な症状があらわれます。

□イライラして怒りっぽい
□うつうつして沈みがち
□のどや胸でつかえた感じがする
□お腹や脇が張って苦しい

このような症状を取るのにおすすめなのが柑橘類。
柑橘の皮をむいた時の良い香りは、気分のつまりを取り払ってくれます。

そして秋におすすめの柑橘が「かぼす」です。
秋刀魚(さんま)の塩焼きに大根おろしとかぼすを添えて食べるのは、秋の至福かもしれません。

秋の夜長にかぼすのホットワイン
かぼすの食べ方は秋刀魚と合わせる以外にも、チキンソテーやペペロンチーノに添えるなど、さっぱり食べたい時におすすめです。
レモンの代わりに紅茶に浮かべるのもよいでしょう。
インスタントのお味噌汁にかぼすの果汁を少量加えると、極上味噌汁に変身します。
ぜひお試しください。

今回は少し寒い秋の夜長、鬱々とした気分を晴れやかにするホットワインを紹介しましょう。
柑橘を使う時はさっぱりとした白ワインがおすすめです。
小さな鍋で作りますが、耐熱ガラスでレンジアップでも作ることは可能です。

【材料】
白ワイン 250cc
A カルダモン 2粒(傷をつけておく)
A 生姜スライス 1枚
A はちみつ 大さじ1
かぼす スライス2枚(先に皮を洗って切る)

【作り方】
①鍋に白ワインとAを入れて、沸騰する直前まで火にかける。
②①にかぼすのスライスを入れて、混ぜながら30秒ほど温める。
③カルダモンと生姜は除いてカップに移す。
※辛味が苦手な方は生姜を抜いてもよい。

【薬膳食材メモ】
かぼす:平性/酸味
 気分を巡らせる
カルダモン:温性/辛味
 気分を巡らせて胃腸を温める

齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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