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公開日:2021.09.05 更新日:2021.09.051124view

色白の貴婦人「白きくらげ」が肌をやさしく守る!

季節を感じて気軽に薬膳 vol.11

朝晩に空気が冷えて露が生じる「白露」
二十四節気の白露、空は高く空気が澄んで、入道雲は姿を消して秋の雲がたなびくような時期です。
日中の暑さもひと段落し、蒸し暑かった空気も爽やかに晴れ渡りますので、毎日の散歩や近場で散策など、外での活動も楽しみましょう。

白い食材で秋の乾燥対策
本格的な秋を迎えると、草木の緑は勢いを失って乾き、紅葉します。
この草木を枯らす乾いた空気を「粛殺(しゅくさつ)の気」といいます。
私たちの肌や鼻、のどなど、本来潤って身体を守る粘膜も乾燥しがちになるので、潤いを補って守る必要があります。

薬膳では潤いを補うのに、白い食材をよく用います。
白菜やレンコン、百合根、豆腐などは、使いやすい代表的な食材です。

白い食材の中でも、プルプルした食感を楽しめるのが白きくらげ。
白きくらげは樹に寄生する菌類できのこの一種です。

中国では「銀耳(ぎんじ)」と呼ばれています。
市販では乾燥品として出回っていますが、ぬるま湯で戻すと白く半透明で花びらのような形状になります。
食物繊維も豊富で便秘の解消にも役立ちますし、肌やのどの潤いを保つのにも有効です。

プルプルの白きくらげをスープやデザートに
白きくらげを用いる時は、色と形、食感を活かせる料理がおすすめです。

手軽なのは、白きくらげとふんわり卵のスープ。
30分ほどぬるま湯に浸けて戻した白きくらげを、適当な大きさに切り、鶏ガラスープで20分ほど煮ます。
塩コショウで味を調えてから、最後にふんわり溶き卵で仕上げます。

もうひとつは、前回紹介した梨も加える銀耳と梨の甘煮。
こちらは多めに作って、毎日少しずつ食べたいデザートです。
クコの実も添えて、美味しい潤い対策を楽しみましょう。

【材料】4人分
梨 1個
白きくらげ(乾燥) 8g
蜂蜜 15g
レモン果汁 大さじ1
クコの実 大さじ1

【作り方】
①白きくらげはぬるま湯に30分ほど浸けて戻し、ひと口大に切る。
②鍋に水200ccと①を入れて火にかけ、弱火で30分ほど煮る。
③皮と種を取り除いた梨は、1㎝ほどのくし切りにして、蜂蜜とともに②に加え、
 さらに20煮る。仕上げにレモン果汁とクコの実を加えて火を止める。

【薬膳食材メモ】
白キクラゲ:平性/甘味
 肌やのどの乾きを癒し、胃を保護する
クコの実:平性/甘味
 血を補い、目の疲労や乾きを癒す

齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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