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2019.03.251424view

胃腸障害による嘔吐・下痢の回復に「じゃがたま粥」

子供の薬膳〜乳幼児編 Vol.10

ウィルス性胃腸炎から学んだこと

近頃ウィルス性胃腸炎がはやっているようで、我が家の2歳児も発病し、看病していた私も感染してしまい、親子共々苦しい数日を過ごしました。

隣で寝ていた息子が深夜に急に嘔吐し、ちょうど夕飯を食べ過ぎた日でもあったので、食べ過ぎたのかな?と思いましたが、その後も連続してもどすので、これは感染症かもしれない・・・と思った時には、私も感染していたのでしょう。
もしお子さんが嘔吐された際は、最初から万全の対策で汚物処理することをお勧めします。ビニール袋・ビニール手袋・マスクは1セットにして各部屋に置いておくと、いざという時に対応しやすいと、身を持って知りました。事前に用意しておくと安心です。

いつも元気に走り回って遊んでいる子が、うつ伏せでお団子のように丸くなったままぐったりしているのを見ると、こちらも辛くなりました。

嘔吐も下痢も、ウィルスなど悪いものを体外に排出する大事な働きです。
嘔吐に驚いているので、「大丈夫だよ」「バイキン出しちゃおうね」と安心させながら、背中をさすり、嘔吐が落ち着いてから、脱水が心配なので水分補給をさせました。
(嘔吐直後に水を飲むと、更なる嘔吐に繋がってしまいます。)

嘔吐・下痢が収まった後も、軟便は数日続きました。
病後の食事は胃腸の刺激にならないように、柔らかく調理します。
うちの子はスープが好きなので、柔らかく煮た野菜入りのスープで栄養を補給します。始めはスープ多め、次第に具も食べ、普通食に戻っていきました。

病後の主食、「お粥」と「うどん」

病後の主食として、消化しやすい「うどん」と「お粥」が候補に挙がります。

炭水化物という意味では同類に入る「うどん」と「お粥」ですが、それぞれ働きが異なります。漢方的に見ると、病後で弱った体に元気を補給したい時に食べて頂きたいのは、お米から出来る「お粥」です。
お米は胃の働きを整え、下痢の症状を緩やかにし、元気の源である気を補う働きがあります。うどんの主原料である小麦は「心」を安定させ、体にこもった熱をさまず働きがあります。

とはいえ、お粥よりうどんの方が食が進むお子さんが多いかもしれません。うちの子も離乳食以降、お粥のようなドロっとしたものをあまり食べなくなりました。
そんな場合は、元気を補う芋類やかぼちゃなど甘みのあるお野菜をスープにしてあげましょう。元気な姿になるのが少し早くなるかもしれません。

今回のレシピは、胃腸の調子を整えるじゃがいもと、消化を促すたまねぎをすりおろして加えたお粥をご紹介します。
このレシピはアレンジが可能。お粥よりうどんを好むお子さんには、うどんを茹でて、すりおろしたじゃがいもとたまねぎとだし汁のスープにとろみをつけると麺と汁が絡んで食べやすくなります。
粥やうどんも食が進まない際は、じゃがいもとたまねぎのポタージュスープにするとよいでしょう。

じゃがたま粥

【材料】
白米:70g(こども茶碗半分位)
じゃがいも:55g(1/2個)
たまねぎ:55g(1/2個)
だし汁:400ml
しょうゆ:小1/4
塩:少々

【作り方】
①皮を剥いたじゃがいもとたまねぎをすりおろします。
②鍋にだし汁と白米を入れ火にかけ、沸騰してきたら弱火にし10分煮ます。
③①を鍋に加え中火にして、混ぜながら5分煮ます。
*焦げやすくなるので、混ぜながら煮てください。
④しょうゆ、塩で味を整えたら完成です。

【食材メモ】
米:気を補い、脾胃(お腹)の働きを高め、食欲不振や消化不良を整えます。止瀉の働きにより、下痢の症状を穏やかにします。
じゃがいも:気を補い、脾の働きを高め、胃腸の調子を整えます。炎症を鎮め、解毒する働きもあります。

雑炊が残ったら、小麦粉や野菜を加えて焼くとチヂミ風にアレンジも出来ます。
胃腸も回復してきたら、チーズを混ぜてチーズリゾット風にすると、元気な子でも食が進む胃腸を元気にする一品になります。

市川三弓 - Miyumi Ichikawa
漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。
一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。


◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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