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2019.02.251496view

病後の養生に母の愛情と「ふわとろ鶏団子スープ」

子供の薬膳〜乳幼児編 Vol.9

陽気を補う春の養生方法

春の訪れを告げる「立春」を過ぎ、空から降るものが雪から雨に変わり、積もった雪も溶け始める「雨水」も過ぎ、暦の上ではすっかり春になりました。
梅の花も咲き始め、日中はコートいらずな暖かい日も増えてきます。
先日、子供と一緒に梅園に行ってきましたが、満開にはまだ早く、2歳男児は梅よりも石段で遊ぶほうに夢中でした。

春は草花が芽吹くのと同様に、私たちの志も伸び伸びと成長させる時期と漢方では考えます。冬の間に溜めていたものを発散させ、活動すべき時期なのです。
春は早めに起きて、朝日を身体いっぱいに浴びることも大切な養生方法です。
春は、新しい陽の気があふれる時期です。陽気は、外部から侵入する病気の原因から身を守る働きがありますので、朝からたっぷり浴びておきましょう。

春は風が強くなる季節でもあります。風は「風邪(ふうじゃ)」といって様々な病気を引き起こす原因の一つになり得ると漢方ではとらえています。
風邪はかぜや花粉症のような頭痛、くしゃみなどの症状に繋がりますので、太陽を浴び、ネギやニラなどの食材で陽気を補い、症状を軽減させましょう。

消化を助け滋養するスープ

春は自然な甘味の食品を摂り、消化吸収力を助けることが養生方法になります。
今回ご紹介するふわとろ鶏団子のスープは、消化吸収を助け滋養もする山芋を入れたスープです。山芋は「さんやく」という名の生薬で、元気を補う働きがあります。
また、鶏団子の中にネギも入れることで補陽も出来ます。
生姜も入れましたが、生姜の量が多いと辛くなり子供に食べてもらえなくなるので、ほんの少々入れるのがポイントです。

鶏団子以外の野菜はお好みの材料で作って頂いて構いませんが、今回は消化吸収力を高める人参、白菜と、血を補うしめじにしました。
野菜をじっくり煮ることで柔らかくなり、消化しやすく胃腸にも優しいスープになります。

ふわとろ鶏団子のスープ

【材料】
だし汁:800ml
にんじん:5cm
白菜:150g位(1/4カット売り白菜の中心部分)
しめじ:1/2袋
味噌:小さじ2
白だし:小さじ1/2
<鶏団子のタネ>
鶏ひき肉:180g
山芋:4cm
長ねぎ:10cm
生姜:少々
醤油:少々
味噌:小1/2

【作り方】
①白菜を5mm幅に切り、にんじんをいちょう切りにします。しめじは根元を切り落としほぐします。
②鍋にだし汁を入れ、切った白菜、にんじんを入れ、火にかけます。クツクツしてきたらしめじを加え、沸騰したら蓋をして中弱火で煮ます。
③ボウルに、すりおろした山芋、生姜、みじん切りにした長ねぎ、その他鶏団子のタネの材料を入れて混ぜます。
④鶏団子のタネをスプーンで一口大にし、沸騰している状態の鍋に静かに落とします。
 *タネの色が白くなってくるまで触りません。白くなる前に触ると崩れてしまいます。
⑤タネに火が通ったら、白だし、味噌を溶いて入れ、調味をして完成です。

【食材メモ】
山芋:脾肺腎の気を補い、食欲不振や慢性の咳を癒し、滋養強壮や疲労回復など元気を補います。
鶏肉:肉類のなかでも消化吸収が良く、お腹を温め気を補います。虚弱体質の改善や体力回復に適しています。

病後の養生としては温かいスープを飲んでいただきたくスープをご紹介しましたが、鶏団子のタネは、照り焼きにしても美味しいです。
焼いてもフワフワしていて、甘辛いタレと共に食が進みます。

市川三弓 - Miyumi Ichikawa
漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。
一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。


◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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