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2018.12.011633view
気血水とは~元気を養う健康法

ようこそ!はじめての漢方 Vol.8

人の身体は何でできている?

漢方では、気(き)、血(けつ)、水(すい)で人の身体は構成されていると考えます。
独特の考えですね。
気血水のバランスが良い状態が健康であり、このバランスを保つことで、健康の維持増進ができると考えます。

では、気とはなんでしょう?

気とは、身体の生命エネルギーのことです。
“元気”の気と考えても良いですね。目には見えないものを身体の構成成分として、きちんと定義づけているのが漢方の大きな特徴です。

では、血とは? 赤く色がついた体液のこと。
水とは? 色がついていない体液のこと。

人の身体は、目には見えない生命エネルギーである気と、体液である血と水で構成されていると考えます。

気の不足・気の停滞

元気がないとき、皆さんはどんな症状がでますか?
人によって様々ですが例えば、疲れやすい、動くのがおっくうになる、やる気が起きない、カゼを引きやすい、などですね。
このように元気が不足している状態を気虚(ききょ)といい、補気(ほき)をして気を補います。
疲れがたまると悪化する症状や、年齢とともに出てくるような症状も含まれます。

では、目に見えない気が停滞したらどうなるでしょう?
ストレスがたまり、憂鬱になり、胸やおなかが張った感じになります。
そして、停滞した気は、上から下から抜けていくので、ガスがたまりやすい、ゲップやしゃっくりが出やすいなどの症状になります。
このように気が停滞している状態を気滞(きたい)といい、理気(りき)をして気を巡らします。
仕事中はお腹が張って苦しく、家に帰ってガスを出すと楽になるなどは気滞の典型的な症状ですね。

漢方ライフ 気血水バランスチェックをしてみましょう。自覚症状からあなたのタイプがわかりますよ。
気血水バランスチェック

気のバランス養生法

気が不足すればそれを補い(補気)、気が停滞すればそれを巡らし(理気)、気のバランスを整えていきます。
では、気を整えるおすすめ健康法を紹介しましょう。

① 肩の正しい位置を意識する。
肩を上にあげて、後ろにそれるだけ反ってから下にストンと下げます。
その時の肩の位置が、正しい位置です。
壁に背を向けて肩を壁にあてるように立ってみるのも良いですね。
肩の位置を意識することで、後ろに負荷がかかるので背中の贅肉対策になり代謝アップにつながります。同時に胸を張ることになるので、気を巡らすことにもつながります。

② 朝の時間を大切にする
朝は、気がとても充実している時間です。
疲れている休日の時こそ早起きし、新鮮な空気をいっぱい吸い込みながら軽い散歩などをしてみましょう。昼まで寝ているより、お昼寝をちょっとした方が疲れは取れますよ。

③ よく噛む
キレイな空気を思いっきり吸い込み、しっかり食べることで、気を養い巡らすことができます。食べるときには、30回しっかり噛むことが大切です。唾液でしっかり咀嚼すると消化は良くなりエネルギーが作りやすくなりますよ。

気を補うおすすめ食材は、黄色くて甘いものなどです。
旬の食材を中心に、黄色くて甘い、はちみつ、かぼちゃ、玄米、大豆、トウモロコシなどは補気に働く食材です。
気を巡らすおすすめ食材は、香り野菜などです。
セロリ、春菊、三つ葉、パクチーなど香りに癖のある野菜は、気を巡らす食材です。

普段何気なく取っている食材も様々な働きがあります。
生活していれば、誰もが気虚や気滞の状態になってしまします。そんな時、臨機応変に養生を取り入れて身体のバランスを整えることが大切ですね。

次回は、血と水のバランス養生についてのお話です。

鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]
1969年宮城県生まれ。東北薬科大学卒業薬学部卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中。
薬日本堂漢方スクール:http://www.kampo-school.com/

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