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2018.11.25655view
子供の夜泣きに「なつめ入り安眠蒸しパン」

子供の薬膳〜乳幼児編 Vol.6

小麦の特徴とパンの長所

二十四節気の「小雪(しょうせつ)」(今年は11月23日)が過ぎました。
まだ雪の便りは届いていませんが、手がかじかむほどの本格的な寒さになり、色づいていた紅葉も場所によっては落ち葉になっています。

そして、みかんが美味しい季節にもなりました。
我が子も、最初は酸っぱい顔をしてあまり好んで食べなかったのですが、慣れたのか、ある日を境に急にパクパク食べるようになりました。
ただ、いまだに酸っぱそうな顔をしながらですが…

みかんは肺を潤し、ビタミンCの補給にもなるので、食べてくれるのは嬉しいですが、食べすぎは冷えに繋がるので、ほどほどでやめさせるのに一苦労です。
みかんへの意識を、遊びや違う食べ物への意識にうまく変化させると、穏便にみかんを忘れてくれるので、すぐに取り出せるパンは意識を変えたい時に頼りがちになります。

パンは炭水化物の供給源として主食に分類されていますが、薬膳では小麦をエネルギー源と考えていません。
元気を補う補気に分類されていないという意味です。
主食としては、やはりご飯を推奨したいのですね。
その代わり、小麦には心を落ち着かせる安神(あんじん)の働きがあります。
悪者扱いされがちな小麦のパンですが、しっかり長所もあるのです。

子供の夜泣きは月齢により理由も様々ですが、昼間に受けた刺激によって起こる夜泣きは、小麦やナツメなど心を落ち着かせる安神の働きで、和らげてあげましょう。

夜泣きの漢方薬とは

子供の夜泣きに利用される漢方薬として、代表的なもので肝の高ぶりを鎮める「抑肝散(よくかんさん)」や心の興奮を落ち着かせる「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」があります。
「甘麦大棗湯」は字の通り、甘草、小麦、大棗で構成された甘い漢方薬です。

今回は、小麦、大棗(なつめ)に、安眠の働きがある牛乳も使って、夜泣き対策の安眠蒸しパンを作ります。

「安眠蒸しパン」

【材料】(直径4.5cmの型6個分)
薄力粉...50g
大棗(なつめ)...3個
牛乳...50cc
卵...1個
黒糖(粉末)...小さじ1.5
オリーブオイル...小さじ1
ベーキングパウダー...3g

【作り方】
①大棗から種を外し、分量の牛乳を加えてハンドブレンダーで混ぜ、大棗を粉砕します。その後、卵を加え混ぜます。
②別のボウルで、薄力粉、黒糖、ベーキングパウダーを混ぜます。
③2のボウルに1を加え、オイルも加え混ぜます。
④型に流し入れ、蒸し器に並べます。無ければフライパンに並べ、水を型の半分量まで流し入れます。
⑤水滴予防で、アルミホイルを型の上に被せ、蓋をして、火にかけます。
⑥沸騰したら中火にし10分蒸したら完成です。(つま楊枝で焼け具合を確認してください)

【食材メモ】
小麦:心を養い、精神を安定させる。腎を補い、熱を下げ、乾きを潤す。
大棗:気血を補い、心を落ち着かせる。脾の働きを助け、胃腸を保護する。

大棗の風味も分かる甘さ控えめの蒸しパンですので、お好みで甘さは調整ください。
今回は風味もあり、体を温める働きもある黒糖を使用しました。
レーズンを混ぜたり、かぼちゃやほうれん草を混ぜたりアレンジ自由自在です。
作りたての、ぬくぬくふわふわ蒸しパンは、買ってきたパンより子供の食が進むのも嬉しいところです。

市川三弓 - Miyumi Ichikawa
漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。
一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。


◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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