TOP読む(コラム一覧) > 陰陽の活用法・・身体と食べ物を陰陽で考える
2018.09.012246view
陰陽の活用法・・身体と食べ物を陰陽で考える

ようこそ!はじめての漢方 Vol.5

あなたは陽タイプ?陰タイプ?

人の身体も自然界と同じように、すべて陰陽で考えることができます。

陽の特徴を身体の状態であらわすと、活動的で明るく、暑がりで、イライラ傾向の人で、
陰の特徴を身体の状態であらわすと、穏やかで暗く、寒がりで、物静かな傾向の人であるといえるでしょう。どちらも両極端ですが、人の身体はどちらの要素も併せ持って存在していると思います。

身体の陰陽も、バランスが取れている状態が理想であり、バランスがどちらかに偏った時にいろいろな自覚症状が出ると考えてみましょう。
(漢方の基本“陰陽”については、Vol.4を参照ください)

では、皆さんは陽タイプ?陰タイプ?
どちらに偏りがちかチェックしてみましょう。

陽タイプ
□体型はがっちりし肉づきが良い
□はきはきとしていて活動的
□肌に張りがあり、血色もよい
□元気があり、疲れても回復が早い
□声が大きく力強い
□食欲旺盛で胃腸が丈夫
□暑がり
□冷たいものを好む
□顔色が赤い
□舌が赤い、舌の苔が黄色い

陰タイプ
□体型はきゃしゃで痩せ型
□おっとりとしていて内向的
□肌に張りがなく、くすみやすい
□元気がなく、疲れやすく回復が遅い
□声が小さく弱々しい
□小食で胃腸が弱い
□寒がり
□温かいものを好む
□顔色が白い
□舌が白っぽい、舌の苔が白い

陽タイプに傾いている人は、陽に傾きすぎないように(陽盛)、陰の養生を行い、
陰タイプに傾いている人は、陰に傾きすぎないように(陰盛)、陽の養生を行い、バランスを整えます。

食べ物の陰陽・・・五性とは

五性とは、食べ物の性質を、寒・涼・平・温・熱(かん・りょう・へい・おん・ねつ)の5段階であらわした考え方です。
寒涼性の食べ物は、身体の熱を冷まし、イライラを鎮めるはたらきがあります。
ゴーヤや緑茶、菊の花などの苦い食べ物や、キュウリ、トマト、スイカなどの夏野菜、キウイやバナナなどの果物などに多いですね。
温熱性の食べ物は、身体を温め、テンションを高めるはたらきがあります。
寒い地域で食べられているジンギスカンや、ネギ、生姜、ニンニクなどの薬味、シナモンや胡椒などのスパイスなどに多いですね。
また、平性の食べ物は、どちらでもなく比較的穏やかなものをいいます。
薬膳食材辞典で五性を確認してみましょう⇒https://www.kampo-sodan.com/yakuzen

陽タイプの人は、寒涼性の食べ物を比較的多く取り、陰タイプの人は、温熱性の食べ物を比較的多く取ることで陰陽のバランスを取っていきます。

極端な食べ方はバランスを崩す

例えば、冷え症の方で、身体を温めるために毎日スパイスや薬味ばかり取っていたら、胸やけや口臭が気になりはじめ、最近では口内炎ができはじめた。さらに、イライラが多くなり、熟睡できていない人がいたとしましょう。
この状態は、極端な温熱の食材の食べ過ぎによって、胃にだけ熱がこもってしまったと考えることができます。

冷えの対策として温熱の食材を取ることは間違っていませんが、極端な取り入れ方はかえってバランスを崩すことになるので注意が必要ですね。

先ほどおこなった陰陽タイプチェックに以下の2項目を追加してみましょう。
陽の特徴
□ 季節では春・夏        
□ 一日の中では朝~昼

陰の特徴
□ 季節では秋・冬        
□ 一日の中では夕方~夜

これを加えると、陽タイプの人も陰にチェックが入り、陰タイプの人も陽にチェックが入ります。
私たちは、陰と陽の要素が必ずありますので、季節によって、時間によって、生活や仕事の環境によって、またホルモンバランスによっても、チェックの数は変わってきます。もともとのタイプは陽(又は陰)だけど、今はどっちに傾いているかな~、と考えて今の自分に必要な食材を意識して取るようにしていくのが、食材を取り入れる養生の基本です。

鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]
1969年宮城県生まれ。東北薬科大学卒業薬学部卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中。
薬日本堂漢方スクール:http://www.kampo-school.com/

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

ページトップへ