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公開日:2022.06.15 1051view

快眠維持~朝までぐっすり眠る秘訣とは!?

漢方と体内時計~健康を導く24時間の過ごし方 vol.3 

快眠維持に関わるのは“肝”
「夜中に必ず起きてしまう・・・」
「頭が冴えて、なかなか寝付けない」
日々漢方薬局で働いていると、睡眠のお悩みでご相談に来られる方が非常に多いことにびっくりします。
改善策はズバリ!体内時計の調整にあります!

今回紹介する体内時計の時間は「丑(うし)の刻」(1~3時)です。
五臓六腑では“肝(かん)”が担当する時間で、“肝”の働きが最も高まる時間帯!

“肝”の働きを知った上で労わりながら生活すると、「朝までぐっすり快眠」を維持することが出来ます。
まずは漢方で考える“肝”の働きを見ていきましょう!

漢方で考える“肝”の働き
“肝”の働きは大きく2つあります。
①疏泄(そせつ)作用
身体のすみずみまでエネルギーである“気”を巡らせる働きです。
西洋医学的にみると、自律神経、精神・情緒の調整などの働きにあたります。

②蔵血(ぞうけつ)作用
全身に栄養を供給し、思考の源でもある“血”を貯蔵する働きです。

中国医学の古典『黄帝内経』には「肝は目に通じ、人は寝ると血が肝に戻ってくる」と書かれており、“肝”に貯蔵されている“血”が目に流れ注がれることで、私達は物を見ると考えます。
起きている間は、“血”が心身の活動をサポートし、寝るときには“肝”に“血”が戻って、翌日の活動に備えて休息をとると考えられています。

“肝”の働きが弱くなると、次のような不調があらわれます。

肉体面・・・眼精疲労・視力低下・目の充血などの「目のトラブル」、だるさを感じる、頭痛や肩こり

精神面・・・イライラする、神経質、落ち着きかない、思考が鈍くなる、気分がふさいでしまう

栄養である“血”が不足すると、睡眠の質も下がり翌日の活動も鈍るので、“肝”を労わることが大切です。

“肝”の働きを最大限に活かして快眠を維持する過ごし方
●夜遅くまで起きていない
●寝る前に目や頭を使いすぎない
●寝る前の飲食・飲酒は控えめに

体内時計を崩すのは誤った“食生活”と“光”です!(体内時計Vol.1より)
夜遅くの食事は、睡眠時間中にも胃腸を働かせることになり、睡眠の質が下がります。
また、ブルーライト(スマホやパソコンなどの光)を浴びすぎると、脳が昼と勘違いして体内時計が乱れます。

とは言っても、「残業が多い」「夜遅くに家族が帰ってくる」など、自分の意思にかかわらずに夜ふかしになってしまう方もいます。
夜ゆっくりと休めない方に、“肝”を整えるお手軽ケアをご紹介します。

漢方流アロマアイマスク
“肝”は目に通じ、リラックスできる好きな香りは“気”をよく巡らせます。
目のケアとリラックスをすることで“肝”をケアできる、漢方流アロマアイマスクです!

患部に温かいものを当てる「温庵法」、冷たいものを当てる「冷庵法」という方法があります。
アイマスクは温めるものが一般的ですが、目を温めた時と冷やした時、どちらの方が気持ちがいいのか、その時の体調や状態にあわせて行うのがおすすめです。

①目がすっぽり覆われるくらいのタオルを用意する
②お好きなアロマオイルを2~3滴垂らした、温水または冷水にタオルを浸して軽く絞る
③入浴中に、用意したタオルで目をすっぽり覆ってアイマスクをする
④ぬるくなったら再度水に浸して絞り、アイマスクをする
⑤目がスッキリした!と感じたら終了

忙しい時は市販のアイマスクでもかまいません。
目を通じて“肝”を労り、快眠維持を心がけましょう。

次回は、風邪をひきやすい方、アレルギー体質の方は必見です。
「肺の元気をつけて、免疫力強化!3~5時の過ごし方」
寅の刻(3~5時)の担当である肺経とその時間帯の過ごし方について語ります。
お楽しみに!

荒毛 克麻
荒毛 克麻 - Katsuma Arake

[カガエ カンポウ ブティック パルコヤ上野店店長・薬日本堂漢方スクール講師]
自身の体調を崩した事をきっかけに、薬日本堂漢方スクールにて漢方を学び始める。養生・漢方の魅力を多くの方に伝えたい想いから、2012年薬日本堂に入社。現在はカガエ カンポウ ブティック パルコヤ上野店店長として、漢方相談を行いながら、スクール講師を務める。ダイエットや美容の相談を得意とし、笑顔になれるカウンセリングに定評がある。テレビ新潟では、漢方コーナー「おしえて漢方」の出演経験も持つ。
カガエ カンポウ ブティック パルコヤ上野店

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