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公開日:2022.06.10 更新日:2024.01.101955view

美味しく楽しく!梅雨のめまい対策

季節の不調と漢方相談Vol.13

梅雨時に「めまい」がするのは何故⁉
はじめまして。薬日本堂川越店、主任相談員の澤井と申します。

今回のテーマ「めまい」の症状を、まずは音で表現してみましょう。
フラフラ・ユラユラ・フワフワ・グルグル等、いろんな表現があります。

表現が多様なのは、人によってめまいの感じ方、原因が異なるという理由からなのですが、この時季に増える「めまい」の特徴は、船に乗っているようなユラユラ感・頭や目が回るようなグルグル感です。
梅雨時にこのような「めまい」を感じた経験ありませんか?

普段よりも湿度が高いこの時季、実は…
身体にも”水”が溜まりやすいのです!
漢方では水滞(すいたい)と表現します。

頭の上に、水が入った「タライ」があるとイメージするとどうでしょうか。
少し動くだけで、ユラユラ、グルグル動きますよね。
足に水が溜まれば、重だるさ・むくみやすい状態にもなります。

梅雨時に「めまい」がする正体がわかったところで、次はその対策をご案内します♪

溜まったら流す!○○で美味しく対策
湿度が高い梅雨の時季。
きちんとその対策を、旬の食材が担ってくれているのです‼
旬の食材の中でも私のおすすめは「とうもろこし」。

甘みのあるとうもろこしは、胃腸のはたらきを整えて、食物の消化吸収力を高めます。
さらに余分な水分を出すので、めまいが気になる時にもおすすめの食材。

今回は、お茶、スープ、おやつ、料理に、大活躍のとうもろこしの簡単アレンジレシピを紹介します♪
ポイントは、水を流すのが得意な食材”とうもろこしのひげ(南蛮毛)”も使うこと。

【作り方】
1.とうもろこし1本を半分に切り、実を包丁でそぎ落とします。ひげは、綺麗な部分のみを使い、ざく切りにします。
2.研いだ米(2合)と酒(大さじ1)を炊飯器に入れ、2合目盛りまで水を注ぎます。
3.とうもろこしの実・芯・ひげ・塩(小さじ1)・醤油(小さじ1/2)・バター(10g)を加え、炊きます。
4.炊き上がったら、芯だけを取り除き、全体を混ぜて完成!

さらに梅雨を楽しむには
漢方では【心身一如(しんしんいちじょ)】という言葉があり、心と身体は、相互に影響しあう表裏一体の関係であることを表しています。

梅雨時はジメジメ、ベタベタと心身共にすっきりしない季節だからこそ、季節に合わせた生活が、身体の「楽」を作るだけでなく、心も軽やかに・晴れやかにできると私は考えます。

つまり、「梅雨を乗り切る」から「梅雨を楽しむ」という捉え方に変えていけるのではないでしょうか!
普段関わらせていただいているお客様の「梅雨の楽しみ方」の一例をご紹介します♪

・年末の大掃除を梅雨時期に済ませて、スッキリ過ごす
・雨にしたたる紫陽花の写真を撮りに行って、生活に彩りを加える
・雨の日用のオシャレコーディネートを決め、外出の楽しみを作る
・家にいるからこそ、家族と一緒に過ごす時間が増え、コミュニケーションがとれる
・いつもと違う香りのよい柔軟剤を使ってお部屋をリフレッシュ 

皆さんはどんなことが思いつきますか?
自分に合った「心を軽やかにする方法」をみつけられると梅雨が楽しくなってきませんか?
今年の梅雨は、とうもろこしで美味しく対策&楽しむ心持ちで、心身共に快適に過ごしましょう!

自分を知り、知識を身につけると、より適切な対処がしやすくなりますので、ぜひ漢方相談も体験してみてくださいませ。

梅雨時期には必見!雨が降るとどんより苦しい、低気圧が近づくとつらい。


澤井 准平 - Sawai Junpei -
[薬日本堂川越店 相談員]
ドラッグストア勤務後、健康づくりの楽しさを知り、漢方スクールでの学びをきっかけに2018年薬日本堂入社。漢方相談の他、店舗運営にも携わる。「漢方は、日々の生活に“彩り”を与えてくれる楽しいもので、私自身も楽しみながら暮らしに役立てています。漢方の魅力が伝わるような、きめ細やかな相談を心がけています」。
薬日本堂川越店

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