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公開日:2021.11.01 更新日:2021.11.012331view

歯ぎしり・食いしばりに漢方!?

プチ不調は自分でカイゼン Vol.31

原因は、無意識の〇〇〇〇?
近年、歯ぎしりや食いしばりでマウスピースを使う若い女性が増えていると歯医者さんに聞きました。
様々な原因が考えられますが、ストレスが要因になっていることが多いようです。

ストレスを受けると、必ずイライラして怒りっぽくなるとは限りません。
同じストレスを受けても感情には出さず、身体にしまい込んでしまう「無意識のストレス」をため込んでいる人の方が多いのでは。
長く続いているコロナ禍による環境変化により、いろいろなことに制限がかかっているのも要因ですね。

漢方では、「寝ている間に身体がリセットされる」と考えます。
ため込んだストレスを、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりによって、リセットしていると考えてみましょう。

では、どんな時に歯ぎしりや食いしばりがひどくなるのか?
以下の項目を確認してみましょう。

・日中のストレスが多かった時
・ストレスから暴飲暴食をしてしまった時
・朝起きた時、奥歯が痛い
・朝起きた時、あごが痛く疲れている
・生理前の高温期(PMS)
・血圧が高くのぼせ気味
このような時は、歯ぎしりや食いしばりをしているのではないでしょうか。

漢方で歯ぎしりは、気の巡りが悪い時や食べ過ぎによる消化不良などが原因と考えます。
寝る前の飲食を極力控え、少しでも巡り改善して布団に入りたいですね。

効能効果に歯ぎしりと書かれている漢方薬もあります。
●抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
効能効果:体力中等度をめやすとして、やや消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児疳症(神経過敏)、更年期障害、血の道症、歯ぎしり

歯ぎしり・食いしばり対策!おすすめ養生法
寝る前のケアを中心に、気の巡りを良くする養生法を中心に紹介します。

●お風呂上がりのストレッチ
身体を伸ばすことは、巡り強化につながります!特に脇と肩回りは念入りに。
側面をグーッと伸ばすと気の巡りは良くなります。
ストレッチ後、携帯画面などは出来るだけ見ないようにしてゆったりとした時間を過ごしましょう。

●好きな香りを生活に
目に見えないストレスは、目に見えない香りで巡らせましょう。
ご自身の好きな香りを、玄関や入浴剤、寝る前のリラックスタイムなど、日常の生活に取り入れてみましょう。
セロリや春菊、パセリ、パクチーなど香味野菜や柑橘類でも、気を巡らせてくれますよ。

●キャベツ、大根で消化力アップ
ストレスにより暴飲暴食をしてしまい、胃腸に疲れがでている場合は、消化吸収を助ける食材が必要です。
キャベツと大根は、食べる消化促進薬!キャベツは、蒸したり炒めたり、お味噌汁やお鍋にも使えますね。
大根は、大根おろしにするのがおススメです。
キャベツやキノコを入れたみぞれ鍋もいいですね。

薔薇のお茶で、からだの巡りアップ!
玖瑰花(マイカイカ)は、薔薇のつぼみを乾燥させたものです。

五性:温
五味:甘、微苦
帰経:肝、脾
働き:行気解鬱(こうきかいうつ)、和血散瘀(わけつさんお)

身体を温め、気血を両方巡らせてくれる優れものです。

マイカイカ茶として単独でもいいですが、味にクセが無いので、いろいろな素材とブレンドして楽しむこともできます。
相性の良い素材としては、みかんの皮(陳皮)、クコの実、ルイボスティ、紅茶など。
いつものお茶に3~5個をトッピングするだけでも楽しめますね。

なかなか手に入りづらい時は、ローズ・レッドで代用してもいいですよ。
是非お試しください。

鈴木 養平
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年宮城県生まれ。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中
鈴木養平Instagramはこちら

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