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公開日:2023.04.25 更新日:2024.01.101606view

ダイエットの新常識、睡眠で痩せやすい体質に

漢方であなたを応援vol.13「睡眠ダイエット」

薄着になっていく今こそ、ダイエット開始の好期!
体調と容姿を整えるためのダイエット。
陽気が増して暖かくなり、薄着になっていくこの時期は、ダイエットの好期です。
冬にためこんでしまったものを、上着を脱ぐように少しずつ減らしていきましょう。

ダイエットといえば、食事の内容を変えることを強く意識します。
・糖質を減らす
・脂っこいものは避ける
・食物繊維をとる
・ひと口30回以上噛む
・食べ過ぎに注意して腹八分目以下にする

これまで『漢方ライフ』でもお伝えしてきましたので、皆さまご存知だと思います。
今回は違った切り口で、ダイエットを応援します。

ダイエットと睡眠の関係?!

食事と排便、睡眠は生活の中で欠かせない要素ですが、ダイエットにおいても重要な役割を担っています。
食事と排便はわかるのですが、睡眠はどうでしょう?

実は睡眠時間を確保し、質を高めることがダイエットにつながると言われているのです。

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、日中の活動で疲弊した身体の修復や細胞の再生を促します。元気に若々しく美しく生きるために必須のホルモンです。
睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減り、新陳代謝が低下するため脂肪燃焼もしづらくなります。
最近では睡眠中に、食欲を抑える効果があるホルモンが分泌されていることもわかってきました。

漢方でも、睡眠の質がダイエットの鍵になると考えられます。

睡眠と日中の活動は、漢方の陰陽論(いんようろん)でとらえることができます。
陰陽論とは、万物は陰と陽、2つの側面から成り立っているという考え方で、穏やかで暗く冷たいものたちを陰、活動的で明るく熱いものたちを陽ととらえます。

健康を維持するためには、陰陽ともに充実させることが大切です。
陽の時間である日中の活動を高める、エネルギーの消費を促すためには、陰の時間である夜間に陰の行動である睡眠をしっかりとることが必要だとわかります。
睡眠時間の確保、睡眠の質を高めることで、痩せやすい体質づくりをしましょう。

快眠養生でダイエット
眠りの質を高めるために心がけるポイントは次の3つです。

1.朝起きたら朝日をあびて深呼吸
陽の時間の始まりに陽の行動をとることが大切。窓を開ける、太陽の日差しをあびる、深呼吸で胸を開く、全て陽の行動です。

2.夜寝る前に目を休める
陰の行動で寝入るための準備をすることが大切です。目や耳は情報を取り込む器官ですが、酷使すると陰に傾けることが出来ず、眠りの質が悪くなります。
寝る直前までスマホをみたり、テレビや動画をみることは、快眠の邪魔になるので注意しましょう。

3.ぬるめの湯に浸かり、やわらかい灯りでトーンダウン
眠りへ誘う環境づくりも大切です。
日中せわしなく活動して陽に傾いている振り子を陰に戻すため、少しぬるめの湯(陰)にゆっくり浸かって緊張を緩めましょう。
さらに、部屋の灯りをやわらかいもの、音楽はゆったりした静かなもの、香りもやわらかく落ち着いたものにして陰に傾けます。

快眠養生でダイエットを後押しし、痩せやすい体質をめざしましょう。

薬日本堂では、様々な角度からダイエットのサポートをしています。
お気軽にご相談ください。


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齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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