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公開日:2022.02.10 2224view

節分、立春、春の訪れ!鬼退治ならぬ、冷え退治!!

季節の不調と漢方相談Vol.9

今年こそ冷え知らずの身体へ
ニホンドウ漢方ブティック梅田阪神店、店長の猪上です。

2月4日は立春、暦の上では春の始まりですが、まだまだ寒く、冷えのご相談が多く寄せられます。
「冷えは万病のもと」といわれる通り、肩こり、下痢、便秘、むくみ、頭痛、やる気が出ない、免疫力が下がるなど様々な不調の原因となり、注意が必要です。

旧暦では年初め、冷えを改善することで、この1年を健康的に過ごしたいですね。

漢方では冷えの原因は身体の構成成分である、気血水の不足や巡りの低下を考えます。
また、家にいる時間が増えた今、運動不足や飲食過多となりやすいです。
それが身体の気血水の巡りが滞る原因になる場合があります。
健康的な生活習慣の実践で「冷え」を改善していくことができます。

鬼には豆まき、冷えには腹巻!1年通してコツコツ種まき!
漢方の考えでは、消化機能を担う、五臓の「脾(ひ)」が気血を作りだすと考えられ、大変重要視されています。
お腹が冷えると脾が弱り、気血の不足や、滞りが発生しやすくなりますので、腹巻をまくことは理にかなっています。

また、豆まきの大豆は脾に良いとされます。
温める性質ではありませんが、大豆製品は脾を元気にしてくれます。
生姜や、ニラ、ネギ、ニンニク、紫蘇、山椒、シナモン、紅花、八角、クローブ、陳皮などの温める食材を生活に一緒に取り入れることで、冷え対策に繋がります。

何事も継続が力になります。
体調にすぐ変化がなくても、毎日コツコツ身体に種まきをすることで、「冷え知らず」という花を咲かせることが出来ます。

ブレンドスパイスの五香粉(ウーシャンフェン)で温活料理!
薬味を取り入れることで、お腹や身体を温めることができると書きましたが、五香粉なら手軽に取り入れられます。

五香粉は生薬として使われる八角、クローブ、シナモン、フェンネル、花椒、陳皮など温める食材の宝庫です。
節分に余った煎り大豆を蜂蜜と五香粉を一緒に和えても立派な温活食になります。

また、普段の鍋料理に生姜やニンニクなどの薬味をたっぷり入れ、プラスアルファで五香粉を振りかけるだけで、温活鍋に大変身。

湯豆腐や炒め物、餃子に振りかけても、温活料理に早変わり!
日々の生活の中で、温め食材をコツコツ取り入れることで今年は冷え知らずになれるかも!!

ただ、冷え対策をしていても、なかなか、結果に繋がらない場合もあります。
漢方薬を利用することで解決の糸口が見つかるかもしれません。
漢方専門の相談員が対応いたします。
今年こそは冷え知らず!是非ご相談ください。

猪上 展生 Inoue Nobuo
[ニホンドウ漢方ブティック 梅田阪神店店長]
2011年薬日本堂入社。薬日本堂長野店にて相談員経験を積み、現在は梅田阪神店にて店長・店舗運営管理を努める。自律神経系のお悩みから妊活、皮膚トラブルまで、得意とする相談は多岐に渡る。「カウンセリングを通じて、お客様の未来を明るくするための養生提案を行っています。些細な不調でも、お気軽にご相談ください。」
ニホンドウ漢方ブティック 梅田阪神店



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