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公開日:2022.02.05 更新日:2022.02.051077view

薬膳で「鬼は外、福は内」、福豆の炊き込みご飯

季節を感じて気軽に薬膳 vol.21

三寒四温で春を迎える「立春」
二十四節気の立春、陰陽が調和した後、陽である昼の時間と暖かさが増してきます。

自然界では春はゆっくりやってきます。
三寒四温を繰り返すので、寒い日と暖かい日の温度差が大きく、関東以南でも、春なのに雪が舞うということが多々あります。
こまめに衣服の調整をし、慌てずに春を迎えましょう。

漢方・薬膳でも「鬼は外、福は内」
立春の前日が節分。
「鬼は外、福は内」と言って豆まきをされたのではないでしょうか。

漢方の考え方では、鬼のように外から身体を攻撃するものを外邪(がいじゃ)と呼びます。
いまだ猛威を振るっている新型コロナウイルス、これから鼻炎の症状があらわれる花粉なども外邪のひとつです。

外から来るものは中に入れない、外へ追い出すが鉄則。
薬膳では辛味がその役割を担っています。
かぜのひき始めに、生姜湯を飲むのがよい例です。

<辛味の食材例>
生姜・ねぎ・大根・シナモン・春菊・菜の花など

また、生命力や自分自身を守る力を正気(せいき)と呼びます。
正気を養うには、深い呼吸と睡眠、そしてバランスのとれた食事が欠かせません。

特に五臓の脾(ひ)は消化吸収を担っているので、無理をさせないことが大切です。
脾は自然な甘味と黄色い食材を好むので、「福は内」といって大豆を摂るのは理にかなっています。

<脾を助ける食材>
大豆・かぼちゃ・人参・山芋・なつめなど

豆まき後に「福豆の炊き込みご飯」
節分の当日は、福豆を歳の数だけ食べます。
余ったものはどうしましょう?
せっかくですから、外邪を払いのけ、正気を助けるご飯にしましょう。

醤油漬けにした針生姜と、細切りの人参も加えてパワーアップ。
春を告げる菜の花のおひたしも添えると、かぜと花粉症の予防にもよいでしょう。
甘味で正気を補い、辛味で外邪を払いのけて元気にすごしましょう。

【材料】
米 2合
福豆 30g
針生姜 30g
人参 30g

【作り方】
①針生姜は醤油、みりん、酒、各大さじ1杯を合わせたものに浸けておく。
②人参は細切りにする。
③水でといだ米に2合分のお水を加え、①②と福豆を合わせて炊く。

【薬膳食材メモ】
大豆:平性/甘味 脾を助けて気を補う
生姜:温性/辛味 身体を温め発散する
菜の花:温性/辛味 気血を巡らせ、イライラなどを鎮める

齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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