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2017.01.011201view
年末年始のおなかをスッキリ!【切干大根と昆布の煮物】

薬膳常備菜Vol.8

年末年始はイベントが目白押し! 家族や仲間で集まり、お酒を飲んだり、ご馳走を食べたりする機会が多かったのではないでしょうか。おなかを酷使しがちなこの時期は、胃腸炎が流行する時期でもあります。日ごろは胃腸が丈夫な人も、きちんと養生して、消化機能の調子を整えておきたいですね。

漢方養生の視点で、最も注意しなければいけないのが脾胃の停滞。年末からの忙しさに暴飲暴食が重なると、脾胃の気の流れが停滞しやすくなります。
食べ物からつくられた栄養物を上へ送る脾と、消化物を小腸へ下降させる胃。体の真ん中に位置する2つの臓腑は、お互いに「上昇」「下降」のバランスをとりながら、健康な気の運行を保っています。脾胃が消耗すると、消化不良になるのはもちろん、栄養を体に運ぶ機能や、不要なものを排出する機能まで停滞する恐れが。放置すればさまざまな不調の原因につながりかねません。

年末年始に食べ過ぎた人は、もしかすると、すでに脾胃の気の停滞が起こっているかも…。お正月が明けたら、ただちに停滞をスッキリ取り除くケアをしてあげましょう。

大根と昆布で余分なものを取り除く!

おなかの停滞を取り除く食材といえば、なんといっても大根です。大根は消化を促し、停滞した消化物をスムーズに下ろしてくれる働きが。おなかが張るときや、便秘気味なとき、食べ過ぎてしまったときなどにおすすめの薬膳食材です。さらに、昆布などの海藻類を組み合わせれば、体に停滞した水分の塊を取り除く効果も。大根と昆布は、余分なものを取り除くゴールデンコンビなのです。

今月の薬膳常備菜は、「切干大根と昆布の煮物」。お弁当や献立の副菜に、あると便利な一品です。大根は、干すことによってうまみが増し、カリウム、カルシウム、鉄分、食物繊維の量が大幅に増加。一緒に煮る昆布も、食物繊維がたっぷりです! いつもの食事にちょこっと加えるだけで、胃腸の助けになり、おいしく便秘予防がかなうでしょう。

今回は、市販の細切り昆布(糸昆布)を使いましたが、昆布でだしをとっているお宅なら、出し殻を使っていただいてもOK! たくさん作って、毎日食べて、新年の脾胃の健康を養ってください。

【材料】(作りやすい分量)
・切干大根…25g
・細切り昆布…10g
・にんじん…1/2本
・長ねぎ…1/2本
・油揚げ…1枚
・だし汁…200ml
・白ごま…適量
・酒…大さじ2
・三温糖…小さじ1
・薄口しょうゆ…大さじ2
・みりん…大さじ2

【作り方】
1.切干大根と昆布はそれぞれよく洗って水で戻し、食べやすい長さに切る。
 にんじんは皮をむき、4㎝長さの千切りに。
 油揚げは熱湯をかけて油抜きし、にんじんと同じ長さの細切りにする。

2.鍋にだし汁を沸かし、1、酒、三温糖を加えて煮る。
 にんじんがしんなりしてきたら薄口しょうゆを加え、5~6分煮る。

3.汁気がほとんどなくなったら、みりん、薄口しょうゆ少々(分量外)を加えて火を止め、
 白ごまを加えて混ぜる。

【薬膳食材メモ】
大根:消化を助け、停滞した胃の気を下降させる。食べ過ぎによるおなかの張りに。肺の気を下降させる働きもあり、咳止めにも用いる。
昆布:水の停滞によって生じる「痰」を取り除く作用が期待できる。肥満や生活習慣病が心配な人に。
にんじん: 血を補い、脾の働きを補って、停滞を取り除く。

そのままごはんと一緒に炊けば、炊き込みご飯に。玄米1/2カップ、白米カップに、「煮物」70gを入れ、しょうゆ小さじ1を加えて炊き込みました。玄米を加えると、さらに便秘解消効果がアップします。

岡央知子 - Tomoko Okao
漢方養生指導士(漢方上級スタイリスト)、国際中医師、国際薬膳師。美容・健康をテーマに美容・健康エディターとして仕事をする中で東洋医学に関心をもち、漢方、中医学、薬膳を学ぶ。雑誌やラジオ、イベントなどを通じて、美容と健康のための薬膳や養生についての啓発活動を行う。著書に『美★薬膳』(主婦と生活社)がある。
現在「食べて学べる月イチ薬膳教室@TUMUGU東京青山」開催中。詳細は「TUMUGU東京青山」で検索を!「FYTTE Web」にて「不調知らずの体になる! 季節の薬膳レシピ」連載中。
◎薬膳教室:「TUMUGU東京青山」http://www.tumugu-aoyama.jp/
◎HP:「薬膳ノート」http://www.yakuzennote.com
◎ブログ「Eat & Run! 岡央 知子の美・薬膳な日々」http://ameblo.jp/yakuzen-navi/

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