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公開日:2016.03.01 更新日:2020.05.225084view

赤みを帯びた皮膚のかゆみに【緑豆豆腐のムース 菊花ジュレのせ、小松菜ともやしの和風ナムル】

簡単薬膳レシピ(21)

寒さも和らぎ春を感じる日も増えてくる3月。
陽気に誘われて自然界も芽吹き始める春は、わたしたちの体も新陳代謝が活発になってきます。
冬に貯めこんだ老廃物を発散しようとして皮膚トラブルにもつながりやすく、そこに春の陽気が加わりと熱を帯びることも。

今回は、皮膚トラブルのなかでも赤みを帯びてかゆみのある時におすすめしたいお料理をご紹介します。

「緑豆豆腐のムース 菊花ジュレのせ」
体に貯まっている余分な熱を冷まし、ほてりによるかゆみもやわらげます。
のどごしが爽やかで見た目も綺麗なムースです。

◎緑豆
豆類のなかでは体を冷やすはたらきが強いので、赤い吹き出物や痛みを伴った口内炎に良い食材です。太陽をたくさん浴びた後や、辛い物の食べすぎやお酒の飲みすぎ後のクールダウンにもおすすめです。食べ物の中毒の解消などにも使用されます。

◎菊花
体の上部の熱による吹き出物、目の充血や目のかすみ、頭痛などをやわらげます。顔面や頭部にトラブルが多くなる春は菊花茶をおすすめします。

<緑豆豆腐のムース菊花ジュレ乗せレシピ>
■材料(3~4人分)
緑豆豆腐のムース
緑豆・・・80g(茹でて塩少々ふった緑豆)
豆腐(きぬごし)・・・200g
緑豆煮汁・・・50cc
ブイヨンパウダー・・・小さじ1/4
粉ゼラチン・・・小さじ2/3
塩・・・少々

菊花ジュレ
菊花・・・3g
湯・・・200ml
粉ゼラチン・・・小さじ2

きゅうりとレモンのソース
きゅうり・・・1/2本
レモン汁・・・少々

■作り方
1. 緑豆は茹でて塩少々をふっておきます。(よく洗い一晩水に漬けて15分ほど茹でたら完成です。)煮汁は捨てずにとっておきます。
2. 菊花ジュレを作ります。ポットに菊花3gとお湯200mlを入れ、5分程浸出させ色・香りが出てきたら、耐熱カップに注ぎ粉ゼラチン小さじ2を加え、まんべんなく溶かします。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固めます。
3. 緑豆と豆腐のムースを作ります。茹でて塩をふっておいた緑豆80gと、豆腐200gをミキサーに入れます。緑豆の煮汁でブイヨンパウダー少々と、粉ゼラチン小2/3を溶かし、ミキサーに加えます。低速で20秒くらいミキサーで混ぜたら、器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。
4. 2と3が固まったら、3のムースの上に2のジュレを乗せ、塩少々をふります。きゅうり1/2本をおろし、レモン汁少々を加え、2のジュレの上の乗せて頂きます。(酸っぱいのが苦手な方はレモン汁を減らしましょう。)

「小松菜ともやしの和風ナムル」
ナムル風に漬け込んだ一品です。作り置きが出来るので常備菜にして、皮膚の赤みや体の熱っぽさを感じる際に摂り入れましょう。

◎小松菜
体の余分な熱をとり、ほてりを鎮めるので、皮膚トラブルとともに気持ちのイライラも緩和します。のどの渇きや咳が気になる際にもおすすめです。

◎緑豆もやし
「緑豆」から発芽した「緑豆もやし」は「緑豆」同様、体の余分な熱をとるはたらきがあります。むくみや、肥満対策にもおすすめです。

<小松菜ともやしの和風ナムル>
■材料(2人分)
小松菜・・・2株
もやし・・・1袋(約150g)
塩・・・小さじ1/4

A
味噌・・・小さじ1
白ごま(煎り)・・・小さじ1
減塩醤油・・・小さじ1
ごま油・・・小さじ1
陳皮パウダー・・・小さじ1/4
塩・・・少々

■作り方
1. Aをボウルで混ぜておきます。
2. 小松菜を4cm幅に切り、お湯を沸かして塩少々を加え、小松菜の茎の部分ともやしを入れます。40秒ほど経ったら小松菜の葉を入れ、20秒ほど経ったらザルにあげます。
3. 2の水をよく切り、1のボウルに入れよく和えます。粗熱が取れたら冷蔵庫で30分ほど寝かせてからいただきます。

市川 三弓
市川 三弓 - Miyumi Ichikawa

漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。

◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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