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2015.03.011897view

知って納得。「不通則痛(ふつうそくつう)」緊張と痛みの関係

女性にやさしい漢方コラム(10)

昨夏のこと、朝起きようとすると背中に痛みを感じて、起き上ることができない日がありました。近所の鍼灸院へ駆け込み、鍼を打ってもらうと翌日にはだいぶ動けるようになりましたが、滅多にない激しい痛みに身体のメンテナンスを怠っていたと反省をしました。

激しい痛みを感じてまず考えるのは「何が原因だろう」ということです。「なにか重い病気じゃないか」と不安にもなります。今回は痛みの原因についてお伝えしたいと思います。

漢方に「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。通らなければ痛みが出るということ。身体の中には気・血・水というエネルギーがあり、それが常に巡っていることで健康に過ごすことができると考える漢方では、この流れが滞ることにより「痛み」が生じると捉えます。

私の背中の痛みは気の滞りが原因でした。気は目に見えないエネルギーで、流れが滞ると風船が膨らんでいくように、身体の内部でも張りの症状がでます。
例えば、女性に多い月経前の胸の張り。他にもお腹が張ってガスが出るなんてこともあります。気が張っている状態ですね。「気が張る」という言葉は緊張し続けるという意味で使われますが、こころや身体を緊張させ続けていることで気が滞り、痛みが起こるのです。私の場合、ちょうど忙しい時期で、精神的なプレッシャーを感じることがあり、それが引き金となって痛みが出たのです。忙しすぎると身体の声を聞けなくなってしまいますね。自分のペースを考えなくてはといつも思います。

こころや身体の緊張をほどき、気を巡らせるのに良いのは「香り」です。
香りは鼻から入り脳へ伝えられ、ストレスを感じる視床下部へ刺激を与えてくれます。緊張をほぐす効果があるので、普段から部屋でアロマを活用したり、入浴するときに香る物をお風呂へ入れたりと、いろいろな使い方があります。
ハーブティーや香味野菜を使った料理もいいですね。意識をしてみると、四季の変化と共に自然は香りを届けてくれます。晴れた日に布団を干し、布団に残ったお日様の香りをかぎながら横になると熟睡ができます。そして春のエネルギーを感じさせる土の香りや花々の香り。
自然の中に溢れるいろんな香りに気がつくことも、気を巡らせる効果があります。痛みは、私たちに自然への興味を持つことを教えてくれる身体のサイン。自然を感じる生活をしていると、痛みに悩まされることも少なくなっていきます。この春は、自然の新しい変化をぜひ全身で感じてみてくださいね

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天野 賀恵子 - Kaeko Amano -
[ 薬日本堂漢方スクール講師、国際中医師・国際中医薬膳師・漢方スタイリスト ]
富山大学経済学部卒業後、化粧品メーカー、語学学校、サロン経営の仕事を経て、北京中医薬大学日本校で国際中医薬膳師、上海中医薬大学日本校で国際中医師のライセンスを取得。東洋医学と西洋医学を折衷させた病院で、食事、運動、精神ケアなどの健康指導に従事。当校にて漢方養生指導士養成講座、ワンデイセミナー「からだ巡らせ漢方ヨガ」などで活躍中。

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