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2015.01.01757view
簡単な動きで健康に!日本でも人気の動功「八段錦」

劉梅先生の気功のおはなし⑥

四大気功の一つである八段錦は医家気功(医療気功)と呼ばれ、簡単で覚えやすいので日本でも人気です。いくつかの動作がラジオ体操と似ているからかもしれません。簡単とはいっても動きはゆっくりで繊細、瞬時に「動作・意識・呼吸」の調和を意識することが最初のうちは難しいかも!でも、これができたら思った通りに身体が動き、運動やダンスも上手になりますよ。

動功の特徴は、
1. 全身の協調性を重視し、軟らかく、ゆったり、ゆっくり、円滑に途切れない動作。
2. 呼吸に合わせて力を入れる、抜くという動きを繰り返す。
3. 意識、目線、動作が調和し、精神と肉体に一体感が溢れる。

長い歴史の中で様々な流派に分かれたので、それぞれ動きも違いますが、まずは形から覚えてみましょう。基本の三調(調身・調息・調心)や動きの練習は一人では出来ませんので、指導を受けながら鍛錬することをお勧めします。

八段錦の八つの動作は、七文字ずつの歌のようにまとめられています。

双手托天理三焦 左右開弓似射雕 調理脾胃須単挙 五労七傷往後瞧 
揺頭摆尾去心火 両手攀足固腎腰 攥拳怒目増気力 背後七顛百病消

冒頭に書いた「内臓まで作用する」とはどういうことかわかりますか?
2つの動作を通して解説しますね。

1.両手を組んで頭の上に伸ばすポーズ。

これは、水分代謝と気のめぐりをコントロールする「三焦」に良い動き。朝起きたばかりの時に無意識にしていますね。人体のスイッチONです!また、同じ姿勢を続けて「体が硬くなった」と感じた時もこのポーズをしますね。この動きは「双手托天理三焦」といい、「両手で天を支え三焦を調整する」という意味です。腹部のぜい肉をとり、肩こりにも効きます。ストレスの多い日には何回かやってみましょう。

2.両手を身体の後ろにもってきて、背中を反らせるポーズ。

これは肉体的、精神的な疲れに役立ち、「五労七傷往外瞧」と言います。瞧は見るという意味で、五労とは五臓(肝心脾肺腎)の疲労、または長時間「視る、横になる、座る、立つ、歩く」の5つの動作による疲れを意味します。七傷は七情(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚の七種類の感情)による精神疲労を指しています。つまり「心と身体の疲労回復する」ということです。

次回は医家気功「六字訣」。発音によって内臓を強化する気功を簡単にご紹介します。発音で健康になる?!面白いですね!その秘密をお楽しみに!

劉 梅 –リュウ・メイ
[中医師 ・薬日本堂漢方スクール専任講師]
中国黒龍江省生まれ、黒龍江中医薬大学卒業後、ハルビン医科大学付属二院に内科医として臨床を経験。1994年に来日、北海道大学医学部客員研究員を経て、2001年、薬日本堂に入社。薬局勤務の傍ら漢方相談員の指導・育成に参加、TV・雑誌でも活躍する。主な著書『中国の女医さんが教えるおいしくて身体にいい中華』『病気・症状を改善 これならできる漢方ごはん』。

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