TOP読む(コラム一覧) > ズキズキ頭痛も我慢しない!上手に乗り越える頭痛対処法 
2014.06.23401view
ズキズキ頭痛も我慢しない!上手に乗り越える頭痛対処法 

女性にやさしい漢方コラム(2)

日本人女性の4人に1人は頭痛持ちと言われています。「今日は午後から頭痛になりやすいので注意しましょう」と頭痛の予報をしてくれるスマホアプリがあるのをご存知ですか?それぐらい多くの人が頭痛に悩み「なんとか解消したい」と思っている証拠。
私も妊娠中と産後はひどい頭痛に悩まされました。痛みを我慢して電車に乗ると気持ち悪くなって途中下車。ベンチに座って休憩し、トイレに駆け込んで嘔吐することも。頭痛時の嘔吐は、二日酔い時と違ってとにかく辛い。痛くて動けないけど「仕事にいかなくちゃ」と、鎮痛剤を飲んでなんとか仕事に向かったものです。心の中では「痛み止め、本当は飲みたくないのに…」といつも思っていました。
漢方スクールで教えていると、「薬に頼るのではなく、頭痛の原因を知って根本改善する方法を身につけたい!」という思いを持った方に多く出会います。「頭痛薬に頼りたくない」と感じながらも、「いつまでこの痛みが続くのだろう…」という不安を抱え、鎮痛剤に頼るしかない時もありますね。今日は簡単に頭痛のタイプを3つにわけてご説明し、タイプ別の解消法もご紹介します。

【ストレス溜め込みタイプ】
ストレスの溜め込み過ぎを「気滞(きたい)」と言います。気は生きるために必要なエネルギーで全身をくまなく巡っています。気滞はまさに気の滞り。頭痛はそのサインの1つで、緊張型の方、我慢強い方に多くみられます。
解消法:とにかくストレス発散とリラックスで気を巡らせましょう。週末には海や空の美しい青や、森林の緑を楽しむ、土を触るガーデニング、裸足で砂浜や公園の芝生の上を歩くなどは効果的です。私のお気に入りの解消法は、かけ流しの天然温泉露天風呂へ行くこと!自然のエネルギーを吸収し、気が流れてからだが軽くなっていくのがわかります。もうひとつは香りを上手に取り入れること。溜まったストレスを流してくれる効果があるので、芳香浴やハーブティの香りを楽しんだり、シソ、ミツバ、みょうが、バジル、ミントなどの香味野菜やハーブを料理に使うのもおすすめです。

【水溜まりタイプ】
「水」は体に潤いを与える水分のこと。水の流れが滞ることを「水滞(すいたい)」といいます。雨や低気圧の日、その前日に頭痛になりやすく、重だるい痛みや頭が締め付けられるように感じるのが特徴で、胃腸の不調を伴うことが多いです。
解消法:食べものに注意しましょう。氷が入った冷たい飲み物、体を冷やす生野菜やフルーツはほどほどに。消化吸収力も低下しがちですので植物性発酵食品の味噌、納豆、ぬか漬けなどを食事にプラスしてみましょう。体脂肪が多くなりやすいので、運動を習慣付けて、年齢とともに衰える下半身の筋肉を刺激しましょう。水分のとり過ぎは要注意です。

【血巡り不良タイプ】
「血」は全身に栄養を与える役割を持ち、この流れが滞ることを「瘀血(おけつ)」といいます。頭痛は慢性化しやすく、ストレスが多く夜型生活をしている方におこりがち。冷え症、月経量が多くレバー状の塊が出る、生理痛が辛いなどの症状を伴うことが多いです。
解消法:冷え対策を心がけましょう。とくに夏は冷房で体が冷えるので、常に羽織る物を持ち歩きましょう。シャワーではなく毎日湯船につかって体を温めてあげることも大事です。夜型の生活は瘀血を悪化させるので、休みの日だけでも早く寝ること。骨盤の歪みを改善するストレッチや、下半身の筋肉をつける運動は血流改善に効果的!食事は生もの、冷たい物を控え、血の流れをよくするニラ、黒豆、玉ネギ・黒キクラゲ、などの食材や酢を使った料理がおすすめです。

妊娠中に起こった頭痛は、血の不足が原因でした。悪阻が激しく、あまり食べる事ができなかった妊娠中期。栄養は赤ちゃんに送られるので、ますます血は不足していき、頭に血を送る事ができなくなって脳が栄養不足となり痛みが起こりました。産後、主食のご飯に豆、海藻、旬の野菜などをバランスよく食べ、血を作る黒豆、黒キクラゲ、黒ごまなどの黒い食材と枸杞の実、プルーンなどの赤い食材を摂ることで血が増えていき、私の頭痛は解消できました。
自分の体質、今の体の状態がわかれば“自分で不調を改善することができる”それが漢方の考えです。無理をせずにできることを1つでも良いので実践してみてください。あなたが感じている辛い症状は、きっと改善されていくはずです。

天野 賀恵子 - Amano Kaeko
[ 薬日本堂漢方スクール講師、国際中医師・国際中医薬膳師・漢方スタイリスト ]
富山大学経済学部卒業後、化粧品メーカー、語学学校、サロン経営の仕事を経て、北京中医薬大学日本校で国際中医薬膳師、上海中医薬大学日本校で国際中医師のライセンスを取得。東洋医学と西洋医学を折衷させた病院で、食事、運動、精神ケアなどの健康指導に従事。当校にて漢方養生指導士養成講座、ワンデイセミナー「からだ巡らせ漢方ヨガ」などで活躍中。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

関連ワード
頭痛
ページトップへ