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公開日:2026.03.01 更新日:2026.03.0135view

首の痛み対策!~春は「ぎっくり首」に注意!?

プチ不調は自分でカイゼン Vol.83

朝起きたら首が痛い
出張先のホテルで朝起きたら右首に違和感が、、、。
「寝違えたかな?」と思い軽く自分でマッサージをしたのですが、仕事をしていたらどんどん悪化してきて、首に心臓があるぐらいのズキンとした痛みが続きました。出張が重なり、そこのホテルでさらに悪化!
帰りの新幹線の微妙な揺れに必死で耐え、そのまま病院へ行ったら、「首のねん挫」と診断されました。
イメージとしては、ぎっくり腰のひどいタイプが首に来たので、「ぎっくり首」です!

痛み止めを飲んでも、さらに上をいく痛みが続き、首サポーターをつけ、寝るときは頭を支えながらゆっくり着地。頭ってこんなに重いものだと再確認しながら、枕をタオル1枚単位で調整する日々。リュックや上着も負担に感じ、歩くことでも首に負担がかかるのでとにかく安静にしかできませんでした。

痛みがないというだけで、仕事ができる、眠れる、日常生活を送れる。
当たり前のことが、どれほど幸せなのかを再確認する出来事でした。

いつもの出張でいつものホテルなのに、なぜ?
考えられる原因としては、
・年末年始の疲労が蓄積していた(3か月前の無理がその後に出ると言われています)
・パソコンやスマホ画面の見過ぎによる目の疲労
・行きの新幹線でずっと下を向いて書き物をしていた
・仕事上のストレスの蓄積

等々が重なったのではと推測しています。
そもそも寝違えを起こすようなバランスの崩れた状態になっていたのだと思います。

漢方では「春」と「肝‐筋」
肝‐春‐筋と考えると肝の養生が、筋(ここでは首)をいたわる養生となります。
私が実践したことを中心に紹介します。

●クコの実
肝の血を補う素材として活用しました。
炒り黒豆とクコの実のお茶を飲んでいました。やさしくておいしい味です!

●目のケア
パソコンで作業をしたりスマホをみると、視神経がつながっているため首の付け根が苦しくなり、首の動悸が始まりました。首サポーターをして固定し、30分おきに目を休めて温めるようにしました。目線も舌を向けないようモニターを上にしています。
手のひらをこすり合わせて、温かくなった手のひらを、そっと目に当ててケアをしています。

●枕の見直し
枕を変えたら劇的に症状が軽減しました。タオルを重ねて調整するのも大切です。今では、出張に枕を持参しています

●肩回しと足指マッサージ
首や肩を直接マッサージすると悪化します。
肩を回したり、伸ばしたり、痛いところ以外をほぐすようにしました。
また、足の親指、人差し指、中指の付け根あたりをほぐします。目の反射区になるので、いた気持ちいい感じで押していきます。

寝違いでよく使う漢方薬を紹介します

●独活葛根湯(どっかつかっこんとう)
効能効果:体力中等度又はやや虚弱なものの次の諸症:四十肩、五十肩、寝ちがえ、肩こり
※葛根湯で代用する場合もあります。

●芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛
※体質や症状により使い分けが必要ですので、専門家にご相談ください

今回の体験で、首の大切さを心から実感しました。あたりまえに日々の生活ができていることに「感謝」ですね。

鈴木 養平
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年宮城県生まれ。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中

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