あなたの頭痛は何タイプ！？タイプ別簡単養生法

プチ不調は自分でカイゼン　Vol.61

頭痛には300種類ある！？
国際頭痛分類第３版では、片頭痛や緊張型頭痛のような、いわゆる「頭痛持ちの頭痛」から、疾患を伴う頭痛まで、実に300種類をこえる頭痛があるとされています。

頭が痛いといっても、24時間ずっと痛い人はいないと思います。
では、皆さんの頭痛は“いつ”“どんな時”に痛みますか？

疲れたときや寝不足の時、仕事中ストレスを感じたとき、梅雨時期や雨の日、肩がこった時、生理前後、血圧が高い低いなど・・・様々ですね。

"タイプ別頭痛の簡単養生法"
"漢方では、巡りが悪くなるとそこに痛みが発生するという考えがあり、これを「不通則通（ふつうそくつう）」といいます。ここでは、大きく3つのタイプに分けて解説をしていきます。

●イライラのぼせ頭痛
気の巡りが悪いタイプです。
ストレスをためた時、仕事をしている時、春先や朝方などに起こりやすい頭痛です。
血圧が高い方、生理前、更年期頭痛もこれに含まれます。頭痛ではなく、めまいが起こる場合もあります。

対策：
香りを上手に取り入れて、気の高ぶりによる詰まりを解消していきましょう。
芳香浴やハーブティの香りを楽しんだり、シソ、ミツバ、みょうが、セロリ、ミントなどの香味野菜やハーブを料理に使うのもおススメです。
1日の終わりに、スワイショウ（腕ふり健康法）をするのもおススメです。
スワイショウ~腕ふり健康法（YouTube）

●ガチガチ血行不良頭痛
血の巡りが悪いタイプです。
長時間同じ姿勢で仕事をしている時、冷え性や運動不足の方に生じやすい頭痛です。
目の疲れや肩こり、腰痛を伴う場合が多いのが特徴です。

対策：
めぐりを良くするためには、身体を温めて、伸ばすこと。
シャワーではなく毎日湯船につかって体を温めてあげることやストレッチで身体をほぐすのが効果的です。食事は生もの、冷たい物を控え、クコの実やナツメ、黒ゴマやシナモンなどの赤黒食材、種や実を積極的に摂りましょう。

●ズッシリむくみ頭痛
水巡りが悪いタイプです。
梅雨時期や雨の日に、重だるい痛みを感じる頭痛です。
胃腸の働きが悪い方に多く、舌の両脇には歯形がついているのが特徴です。

対策：
消化機能のケアが必要です。1口30回を目安によく噛んで唾液をしっかり出す食事をしてみましょう。また、寝具に湿気をためないように意識してください。黒豆茶、ハトムギ茶、ハスの葉茶などがおススメです。

また、親指と人差し指の分かれ目にある“合谷（ごうこく）”というツボは、頭痛・歯痛・腹痛などあらゆる痛みに効果があるといわれています。

※妊婦さんは押さないほうが良いとされています。

羅布麻（ラフマ）で、イライラのぼせ頭痛対策
イライラのぼせタイプにおすすめのお茶は、ドクダミ、ハブ茶、菊花などですが、ここでは羅布麻を紹介します。

羅布麻は、中国の西部から北西部にかけて自生しているキョウチクトウ科の多年草です。　
お茶として利用されている他に、茎が良質の繊維質に富むため、麻のように使用され、衣類や寝具に用いられています。
「羅布麻（ラフマ）」の名前の由来は、原産地である中国の地名 「ロプノール（羅布泊）」と、繊維として同様に使われる「麻」 からきたといわれています。

中国では健康茶として古くから利用され、中国薬典には「肝臓を鎮め、精神安定、 解熱、利尿、高血圧、めまい、動悸、不眠」に用いると記載されています。
日本では、燕龍茶（ヤンロンチャ）と呼ばれており、血圧が高めの方に対する素材としても売られています。
是非お試しください。

薬日本堂漢方スクールでは頭痛の1DAYセミナーを開催！
頭痛をタイプ別に分析し、すぐに実践できる養生法を学びます。
漢方養生で出来る！頭痛養生法