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公開日:2023.11.01 更新日:2023.11.272157view

季節の変わり目不調がこじれていませんか!?

プチ不調は自分でカイゼン Vol.55

暑さ疲れがいまだに回復していない人、増えてます!

あれだけ暑かった夏から秋に季節が変わり、過ごしやすい日が多くなりましたね。
体調もさぞかし良いと思いきや、様々なプチ不調で悩んでいる方が多いのでは?

漢方では、陽から陰へ転化するので体調管理には特に注意をする時期と考えます。
草木を枯らす空気=粛殺の気(しゅくさつのき)から身を守り、気を外に向けないことが養生の基本で、五臓の肺に負担がかかります。

夏疲れから回復しきれていない状態に、秋の乾燥と寒暖差の影響をもろに受けている感じです。
こんな時は、一度体調を崩すと回復するまでにとても時間を要するのが特徴になります。
具体的には、

□寝てもむくみが取れない
□朝まで寝られず何度か目が覚める
□足がつりやすくなった
□寝ても寝ても寝足りない
□ため息が多くやる気が起きない
□のどのイガイガ、咳がでる
□朝方に鼻炎になる
□お通じの調子が今ひとつ
□便がコロコロしている
□皮膚の乾燥、じんましん


気を補い乾燥対策をして、肺を養生することが大切になります。

乾燥対策と補気の養生法

●酸甘化陰(さんかんかいん)で潤い対策
酸味と甘みの組み合わせは身体を潤すと考えます。
私が実践している酸甘化陰ドリンクを紹介します。

◎はちみつレモンリンゴ酢
【材料】国産レモン1個(輪切りにしたものを6等分にする)
     リンゴ酢 300ml
     はちみつ 50g(目安です。お好みで調整してください)

材料を保存用の瓶に入れ一晩漬けたら出来上がりです。
これを毎朝、おちょこ1杯(15~20ml)を目安に飲んでいます。

●白食材を積極的に
白食材は肺の潤いを養い、機能を助けます。
白きくらげ、ゆり根、ハスの実、大根、レンコン、白ゴマなど積極的に摂りましょう。
豆乳や甘酒もおススメですよ。

●旬の元気素材でパワーチャージ
消耗した身体のままでいればいるほど症状は長引きます。
旬の元気素材である、サツマイモ、山芋、里芋、ブドウ、リンゴ、カツオ、鮭、サバ、サンマなどを意識して取りましょう。胃腸に負担をかけないよう、30回を目安によく噛んで食べると良いです。お粥もおススメです。

●下半身を温め皮膚を鍛える
下半身の冷え対策、特に足首は冷やさないように心がけましょう。
足浴や半身浴、青竹ふみもおススメです。
また、急に厚着にならず皮膚を鍛えることも大切です。
柔らかいタオルで皮膚をやさししくこする乾布摩擦がおススメです。薄手の服の上からでも大丈夫です。腕、足、背中、お腹、首筋などをやさしく刺激してみましょう。

なつめで補気!潤い対策を
気軽に取り入れやすい薬膳素材としても、なつめは有名ですね。大棗(たいそう)という生薬名で多くの漢方薬にも使われています。

なつめの働きとしては、
補中益気(ほちゅうえっき)・・・気の不足による倦怠感、食欲不振、軟便などに
養血安神(ようけつあんじん)・・・血の不足による精神不安定、不眠などに

中国では古くから、「一日食三棗 終生不顕老」
1日3粒ナツメを食べると歳をとらないと言われています。世界の3大美女の一人、楊貴妃も好んで食べていたようです。

気血を補い、精神安定に働く!まさにスーパーフードです。

この時期はもちろん、通年でも利用できますね。
最近では、フリーズドライされてスナックのようにそのまま食べられるものも販売されていますよ。

鈴木 養平
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年宮城県生まれ。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中

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