漢方ライフ読む(コラム一覧) > 漢方の妊活相談~妊娠力アップのための養生
公開日:2022.11.03 更新日:2022.11.03582view

漢方の妊活相談~妊娠力アップのための養生

漢方であなたを応援vol.7「妊活相談」

漢方の現場で増えている妊活相談

近年、「新しい命を授かって家族に迎えたい」という気持ちから、漢方を試してみたいと考える方が増えています。
薬日本堂の漢方相談ランキングでも、20代女性の10位、30代女性の1位、40代女性の5位に妊娠のお悩みがあがり(2020年調べ)、妊娠に関係がある月経トラブルも合わせると本当に多くの方が悩んでいることがわかります。
新しい命は「天からの授かりもの」といいますが、授かる側の準備が出来ているかどうかが決め手になることもあります。

病院での不妊治療では、不妊の原因を詳細に調べ、薬物治療でのホルモン調整、人工授精や体外受精などによって人工的に妊娠を促していきます。

漢方では、男女ともに持っている精気(せいき)が合わさって新たな命を授かると考えます。
大切なのは、両親の生命力を高めて妊娠につなげること。パートナーと二人三脚で取り組むのが妊活です。

漢方で考える妊娠力
人は生まれながらにして両親からもらい受けた生命力を五臓の腎(じん)に貯えています。
これは自分自身の成長発育と、新たな命につなぐ生殖に必要なエネルギーであり、不足していると乳幼児の成長が遅れ、第二次性徴も遅れ、不妊につながり、さらには老化が早まります。

貯えているものだけでは生きていけないので、飲食を通じて得る生命力を五臓の脾(ひ)によって取り込みます。
これは日々の活動を支え、心身の健康を維持するためのエネルギーであり、栄養や潤いにもなっていくものです。不足していると自分の健康を維持するのに精一杯で、健全な精子や卵子を得ることが出来にくく、不妊につながります。

腎や脾の不調があると、冷えやほてり、元気不足や栄養不足になって妊娠力を維持しづらくなります。
基本的な妊活養生として、まず、日々の食卓に腎を養う黒いものを加えるように意識しましょう。

4つのタイプと妊活養生

妊娠力に不足がないか、バランスチェックをしてみましょう。男女に共通する項目を挙げています。
妊活に向けたアドバイスを参考になさってください。

冷えタイプ
□手足やお腹が冷える
□足腰が冷えてだるい
□軟便傾向、頻尿傾向

<妊活養生>
子宮を温める力、精子の活動を維持する力、宿った命を育てる力が不足している状態です。
足腰を冷やさないように気をつけて、入浴でしっかり温まりましょう。
羊肉やエビ、ニラ、クルミなどがおすすめです。

ほてりタイプ
□手足がほてり、顔がのぼせる
□寝汗が多い
□低い音の耳鳴りがしてふらつく

<妊活養生>
身体に潤いが不足して熱がこもり、子宮の熱をコントロール出来ない、精液を生み出しにくい状態です。
潤いが消耗しないように夜更かしは避けて、汗のかきすぎに注意しましょう。
山芋やゴマ、クコの実や松の実などがおすすめです。

元気不足タイプ
□疲れやすく、やる気がわかない
□食欲がわかず、食後にだるくて眠くなる
□少し動くと息切れがして疲れる

<妊活養生>
パワー不足で、妊娠しても子宮に留めておけず流産しやすい、性生活への意欲もわきにくいという状態です。
過労や心労、睡眠不足が続くと消耗するので、しっかり休息しましょう。
雑穀米や豆類、ナツメや高麗人参などがおすすめです。

栄養不足タイプ
□肌や髪が乾燥しやすく、抜け毛も多い
□めまいやふらつきが起こりやすい
□視力が落ちて物忘れもしやすい

<妊活養生>
月経の量や期間を維持できない、健全な卵子や精子を作りづらい状態です。
偏食や無理なダイエット、目の酷使を避けましょう。
赤みの肉やレバー、ほうれん草やクコの実がおすすめです。

両親の身体の土台をしっかりと作ることが、新しい命を授かる土壌を作ることにつながります。
薬日本堂では妊活中のパパとママを応援しています。
お気軽に子宝相談にお立ち寄りください。

齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

漢方スクールでの担当コース・セミナーはこちら

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

ページトップへ