漢方で梅雨時のむくみ対策！ジメジメ梅雨のトラブル解消

季節の不調と漢方相談Vol.１

天気と体調の関係性
カガエカンポウブティックパルコヤ上野店　店長の荒毛です。

初夏の気持ちのいい季節から一変、ジメジメした梅雨がやってきました。
ココロもカラダも重だるくすっきりしないですよね。

梅雨時に心がけたいのは、五臓の脾胃をいたわり、水たまりをとっていく・・・
「ココロとカラダの水はけ、湿気対策」です。

この時期は、店舗での漢方相談も「むくみ」が群を抜いて多くなります。
漢方相談をしていると、ココロとカラダのコンディションが、季節や天気と密接に関係していることに気づきます。

二十四節気では夏至に向かい、昼間が長く「陽気」が盛んになる季節。
「陽気」とは簡単にいえば、体を温め、元気いっぱい活動をおこさせるエネルギーです。
この時期はココロとカラダの「陽気」をチャージする時期と古くからいわれています。

ところが日本は「梅雨」があることで、気圧の低下、高い湿度、日照時間の減少、寒暖差も大きくなり、家に籠りがちに…
太陽から「陽気」をもらうどころか、梅雨によって体に余計な「水」がたまり、陰湿ジメジメなコンディションに。

「水」がたまると起きる体調不良には、むくみ、体が重だるい、冷え性、胃がすっきりしないなどがあります。

梅雨時にこれらの不調を感じたことはありませんか？
漢方では、水はけが悪くなって起こる不調は、脾胃（消化機能）の低下が絡んでいるといわれています。

今回は湿気対策として、体の水はけによいレシピと対策をご紹介します。

脾胃にやさしい玉ねぎとかぼちゃのポタージュ

■材料（作りやすい分量）
かぼちゃ・・・300ｇ
玉ねぎ・・・1個
塩・こしょう・・・少々
豆乳・・・300ｍl
バター・・・20ｇ
（トッピング用)
ローストしたかぼちゃの種・・・お好みで
クコの実・・・お好みで

■作り方
1.かぼちゃは、種とワタを取り除いて皮をむき、2cm角に切ります。耐熱ボウルに入れてふんわりとラップをし、500Wの電子レンジで約10分柔らかくなるまで加熱します。
2.熱いうちにフォークでつぶし、みじん切りにした玉ねぎと一緒にミキサーへ入れます。
3.豆乳を2回に分けて加えながら、なめらかになるまで撹拌します。
4.鍋に3を入れて中火で熱し、塩こしょうで味を調えます。
5.ひと煮立ちしたらバターを加えてよく混ぜ合わせ、火から下ろします。
6.器に注ぎ、お好みでローストしたかぼちゃの種やクコの実をトッピングして完成です。
※さらっと飲みたいときは、豆乳やお水でお好みの濃度にのばしてお楽しみください。

【薬膳食材メモ】
かぼちゃ：胃腸を元気にし、水分代謝を促し、利水作用により余分な水を出す
かぼちゃの種(南瓜子：ナンカシ)：水分代謝をよくする、産後のむくみケアにも
玉ねぎ：気の巡りをよくし、胃の働きをよくする

水はけにいい、3つの生活養生
①水分の摂りすぎに注意！
一気に水分を摂る、冷たい水分を摂る事は控えましょう。
甘いジュースやお酒も、摂りすぎは注意してください。
温かい飲み物をゆっくりと、少しづつ摂ることを心がけましょう。

②良く噛んで、唾液を出す
唾液には、多くの消化酵素が含まれています。
食事時間が短い方は、噛む回数が少ないかもしれません。
ひと口30回以上を目安に、良く噛んでみましょう。

③住環境を整える
除湿器を使うなどして、部屋の湿度をあげないよう工夫をしましょう。
雨が続く時は窓を閉め、太陽がでたら窓を開け、湿気を追い出します。
晴れた時には、布団を干すのもおすすめです。

かくいう私も梅雨は苦手…油断すると顔や足がパンパンにむくみます。
無理のない範囲で生活養生と、辛い時には漢方薬を飲んで体を整えています。

むくみが改善しにくい、或いは長年悩んでいる方は、お近くの店舗・オンラインにて漢方相談も承っております。
ぜひお気軽にご相談下さい。

動画でも！「水巡りをよくしてむくみ解消！」