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公開日:2021.05.05 更新日:2021.05.051688view

舌で身体からのサインをキャッチ!

舌は口ほどに物を言う ~舌診の話 Vol.1

舌が語る体調と生活
漢方スクール講師の飯田です。
今回から、舌で身体の状態を見る「舌診」についてのコラムをお届けします。

私は起床時、まず洗面台へ行き、うがいをして、舌を観るのが日々の習慣になっています。
なぜ舌を観るかといいますと、体調の変化や食生活の様子を確認しています。

もちろん舌を観なくても、体調は感じられますし、生活養生も意識していますが、それでも気づいていなかった情報を舌が教えてくれることがあります。

自分で思っているよりも、「身体が冷えている」「胃腸が弱っている」「水分が滞っている」「昨日食べた量が多かった」など、身体の状態や生活の仕方について気づくことが出来ます。

舌には人生の一面が現れる?
「舌診」では次のような情報が得られます。
・体質(生まれつきの体質、生まれたあと自分で作ってきた体質の両方)
・最近の体調
・生活の様子(食事の仕方、活動と休息のバランス)

漢方スクールで舌診セミナーを担当する際、受講生様の舌を拝見すると、体質や体調だけでなく、「緊張やストレスの強い状態が続いている」「持っている体力を越える活動をしている」「しっかり養生をして身体を大切にして過ごしている」といったような生活の一側面が見えることもあります。

面積にすればわずか数十㎠の小さな領域が多くを物語ります。
大げさな表現かもしれませんが、舌にはその人の人生の一面が現れているとも感じます。

舌を出して観察してみましょう!
では、ご自分の舌を観察してみてください。気づくことをメモしてみましょう。
「舌の端に歯の痕(あと)がついている」「ひび割れがある」「苔が厚い」など。

「舌診」は漢方の診察方法のひとつです。
漢方では視覚、聴覚、嗅覚、触覚などの感覚をフルに活用して人の身体を診ます。

視覚によって情報を得ることを「望診(ぼうしん)」といい、体格、顔色、皮膚や毛髪の色つや、患部の状態などを診ます。「舌診」は望診の中に含まれます。

このコラムを通して舌の診方と現れている情報の意味がわかることで、自分で舌を診て、自分を知り、生活養生に役立てて頂ければ幸いです。

ところで、先ほどご自分の舌を観察するのにどのくらいの時間舌を出していましたか?
どこを見れば良いかわからず、長く観察された方もいらっしゃるかもしれません。

漢方相談で舌を診る時間は、わずか4~5秒程です。
診る項目が明確なので、短く済ませることができるのです。

次回は舌診の「観察項目」についてお話しします。

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飯田 勝恵
飯田 勝恵 - Katsue Iida[薬剤師・薬日本堂漢方スクール講師]

静岡県立大学薬学部卒業。1998年薬日本堂入社。約10年間の臨床と店長を経験。店舗運営や相談員教育などに携わり、その後「自然・人・社会に役立つ漢方の考えをより多くの人に伝えたい」と講師として活動。薬だけではない漢方の思想や理論に惹かれ、気功や太極拳、瞑想なども生活に取り入れながら漢方・養生を実践している。

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