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2019.06.013054view

雨の日に体調が悪いのはむくみのサイン!?

プチ不調は自分でカイゼン Vol.2

自覚症状があるむくみと無いむくみ?

夕方、足がパンパンで低反発のまくらのように押されたままになっている・・・
疲れがたまると顔や手足がむくんでしまう・・・・
また、お酒を飲み過ぎた翌日や睡眠時間が短い日の朝などは顔や手足のむくみがひどい、という人はとても多いですね。

このような状態を漢方では、水滞(すいたい)といいます。
ようこそ!はじめての漢方 Vol.10 むくみ・だるさ改善法 参照)

水滞には、上記のように原因や症状がわかりやすく、むくみとして自覚できる人と、水滞なのになかなか自覚できない人がいるようです。
では、水滞はむくみ以外にどのような症状が現れるのでしょうか。
主な症状を以下にまとめてみましたのでチェックしてみましょう。

□舌に歯形がついている、舌が大きく厚い
□体が重くだるい            
□下痢・軟便傾向
□体調が悪いと嘔吐しやすい     
□鼻水や痰が多い
□朝手指がこわばり、動かしづらい
□胃腸は弱いほう
□便がべとつきなかなか拭き取れない

どうでしたか?
漢方で水滞の人は、身体に湿(しつ)をためやすい体質と考えます。
雨の日や湿気が多い梅雨時期に身体や手足が重だるく、食欲がなくなり消化機能が低下する傾向があります。
また、身体が冷えるとむくみは起きやすい傾向になるようです。

むくみの簡単養生法

汗と尿から身体に余分にたまった水を外に追い出すことを基本に考えていきましょう。
梅雨時期の対策にもつながりますので是非実践を。

●身体を冷やさない!温飲と辛みで対策を!
身体の冷えは水滞を悪化させる大きな要因です。常温以上の水分をとるように徹底しましょう。
氷や冷たい飲み物は極力控えます。
お風呂にゆっくりつかり、足浴や半身浴で身体を温めるのもおすすめです。
また、辛みはお腹を温め代謝促進に有効です。ここでいう辛みは、生姜、ネギ、シソ、シナモンなどです。
薬味を上手に使うことが大切ですね。

●尿の回数と色チェック!
これから夏になると水分を多くとるように言われます。むくんでいるからといって水分を少なくするのは良くないです。では、どれぐらいの水分を取るのがいいのでしょうか?
目安としては、夏でもトイレに行く回数が普段と変わらないように水分をとるとこと。
夏は汗をかくためトイレに行く回数は少なくなりがちです。必要な水分をとって、いらない水分を尿からだすことを意識しましょう。
また、尿の色をチェックします。白くて透明な尿が多く出るときは、冷えているサインですよ。

いぼ取り、美肌、むくみといえばハトムギ

むくみにおすすめのお茶としては、ハトムギ、黒豆、杜仲、ハスの葉、トウモロコシのヒゲなどです。今回は、ハトムギについて紹介しましょう。

日本では古くから“いぼとり”として民間療法でも使われていたハトムギですが、以前は、1反歩(約10アール)で、4石(約180リットル)の収穫があるということから、四石麦(しこくむぎ)と呼ばれていたり、「朝鮮麦(ちょうせんむぎ)」「唐麦(とうむぎ)」または、「薏苡(よくい)」と漢名で呼ばれていました。 明治以降、ハトが好んでその実を食べることから、ハトムギと呼ばれ始めました。

中国の古書「神農本草経(しんのうほんぞうけい)」には、「筋肉が異常緊張してひきつり、屈伸できないもの、関節炎、リューマチの疾患、疼痛のある身体マヒによい」、「久しく服すれば強壮薬にもなる」と記載されています。
しかし、美肌やイボとりという記載は無く、貝原益軒(かいばらえきけん)が、民間で行われていた療法を「大和本草」に紹介したのが始めてです。

漢方では、ハトムギの殻を取り除いたヨクイニンを使います。
健胃、解熱、利尿、解毒のはたらきがあるとされ、慢性胃腸病、潰瘍、下痢、リューマチ、神経痛などの痛み、むくみ、おりものなどや、イボとり、美肌保全にも使われます。
たんぱく質、脂質、ビタミンB群、カルシウム、鉄分などの栄養成分も豊富に含まれています。

お茶はもちろん、料理や薬酒のも応用できる便利素材ですね。

鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]
1969年宮城県生まれ。東北薬科大学卒業薬学部卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中。
薬日本堂漢方スクール:http://www.kampo-school.com/

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