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2019.02.011782view

むくみ・だるさ改善法~気血水の応用

ようこそ!はじめての漢方 Vol.10

漢方で考える水とは?

水(すい)とは、人の身体を構成する、色のついていない体液のことです。
中医学では、津液(しんえき)と言われています。

津液のはたらきは、全身を潤すこと。
皮膚や毛髪、胃や腸などを潤すとともに、関節の働きを円滑にする管理などをしています。

水の不足・水の停滞

水が不足すると、どのような症状が現れるでしょうか?
大量に汗をかいた後や老化の症状、乾燥時期の症状をイメージしてみましょう。

のどや鼻の乾きや皮膚の乾燥、コロコロ便などの症状が現れます。
このような状態を、津虚(しんきょ)といい、生津(せいしん)をして津液を作り出します。

では水が停滞すると、どのような症状があらわれるでしょうか?
流れている川の水はキレイですが、停滞して濁ってしまうイメージをしてみましょう。
手足のむくみ、顔のむくみが代表的な症状ですが、お腹に余分な水がたまっていると、お腹のチャポチャポ音や食後に眠くなる、嘔吐や下痢などの症状が現れます。

このような方は、雨の日など湿気が多い日は、調子が悪く、だるいという方が多いのも特徴です。
花粉やアレルギー性鼻炎など、水様の鼻水がしたたり落ちるという方も余分な水を貯めているための症状です。
このような状態を、水滞(すいたい)といい、尿や汗から余分な水分を外に出します。

むくんでいるかどうか良くわからない・・・、という方は、ご自身の舌を見てみましょう。
全体的に薄く、細かなシワがついている方は、潤い不足(津虚)の可能性が、
両端に歯型があったり、厚みがある舌、白い苔がべったりついている方は、むくみ(水滞)の可能性が、あります。

水のバランス養生法

では、むくみ・だるさ改善のための、生津と利水の養生法を紹介します。

潤い対策(生津)

① 酸味と甘味で潤いを作る。
酸甘化陰(さんかんかいん)といって酸味と甘味を取ることで陰液(からだの体液)を作り出すと言われています。秋から冬にかけての乾燥時期の潤い対策や生活習慣病の方への養生としてもおすすめです。
私がやってみた方法を紹介します。

◎リンゴ酢に輪切りにした国産レモンを入れます。
 それに蜂蜜を加えて漬け込みます。
 一晩漬けこんだら出来上がり。毎朝、おちょこ一杯分を飲みます。
 ※酸味が強いときは、蜂蜜を足すか水などで薄めて飲みましょう。

② 白食材をとりましょう。
白きくらげ、百合根、ハスの実、はおススメです。
どれも身体の潤いを作ると言われています。
また、松の実は潤腸通便(じゅんちょうつうべん)といい、コロコロ便の方におススメです。

むくみ対策(利水・発散)

① いらない水分は尿か汗で出しましょう。
お茶は基本利尿作用があります。特に、ハトムギ、ドクダミ、トウモロコシのヒゲ、小豆などはおススメです。むくんでいるから水分は控えるという方もいますが、たまっている水は循環させたほうが良いですね。
鼻炎や指先のむくみなどは尿で出すより、汗で発散したほうが良いです。
生姜やシソ、ネギ、シナモンなどで温めながら巡りを強化しましょう。

② 寝室を意識しましょう。
毎日使う寝具がジメジメしていると、寝ている間の調整機能もうまく働きません。
可能であれば、日当たりのいい部屋で毎日布団を干すぐらいを意識をすると良いですね。

日本は湿気が多く、むくんでいる方が多いと言われてます。生活環境や体質に合わせた、日々の意識が大切ですね。

漢方ライフ 気血水バランスチェックをしてみましょう。自覚症状からあなたのタイプがわかりますよ。
気血水バランスチェック

鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]
1969年宮城県生まれ。東北薬科大学卒業薬学部卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中。
薬日本堂漢方スクール:http://www.kampo-school.com/

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