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2018.07.252003view
お腹を温め夏バテ予防「参鶏湯風スープとチキンライス」

子供の薬膳〜乳幼児編 Vol.2

夏のうっかり冷えに注意!

暑い日々が続くと、つい冷たい飲み物や食べ物を口にする機会が増えます。
ところが、外は暑いけれど、建物の中は冷房が効いて寒いくらい。
夏は、身体が冷えがちな季節でもあります。

1日を振り返り、「冷たい飲み物や食べ物ばかり食べていたな」と思う日は、
温かい飲み物を飲んで、身体の中から温めてあげましょう。

自分自身の身体の冷えは分かっても、子供の冷えは手足が冷えているかを確認する以外、よく分かりません。
「今日は冷房のきいた室内に長くいたけれど、お腹は冷えていないかな?」など、気になった時は、舌の色形で体調を判断する舌診(ぜっしん)をしてみましょう。

健康な状態の舌はピンク色です。
いつもは綺麗なピンク色なのに、普段より白くなっていたら身体が冷えているサインです。
逆に赤みが強いのは身体に熱があるサインと考えます。

冷房を弱めて、温かいスープで身体の中から温めたり、
寝る時にレッグウォーマーをはかせて足首を温めましょう。

舌診は、毎日の歯磨きや、ご飯の時間がチャンスです。
また、あっかんべーの遊びをしながら舌診をするのもいいですね。
ご家庭の中で、お子様に無理のない舌診の仕方を探してみて下さい。

子供でも食べやすい参鶏湯(サムゲタン)に

今回はお腹の冷えを温め、夏を乗り切るエネルギーを補う参鶏湯風スープとチキンライスを作ります。

日本では土用の丑の日にウナギを食べて暑さを乗り切る風習がありますが、韓国では参鶏湯を食べているそうです。
生薬と煮込まれた柔らかい鶏肉が美味しい料理ですが、お肉は種類により働きが異なります。
食卓に並びやすい、豚肉、牛肉、鶏肉で比較すると、以下になります。

豚肉:気血を補い、身体に潤いを与える。滋養強壮に良い。
牛肉:骨や筋肉を強くする。身体を温め気血を補う。
鶏肉:お腹を温め気を補い、慢性下痢や虚弱体質の改善に良い。

鶏肉は肉質が柔らかく、消化・吸収がよい食材ですので、まだ消化機能の弱い乳幼児には有難いお肉です。

本来の参鶏湯は高麗人参が入ることで、滋養の働きが強くなり独特の風味になりますが、乳幼児には刺激が強く香りを好まない子もいますので、今回は入れないで作ります。
また、お肉もスープも美味しく食べてもらえるようにアレンジしました。お肉はスープから出して、食べやすいチキンライスにします。スープにはお腹を温め、気も補い体力をつける、子供も好きなかぼちゃや玉ねぎを入れました。

【材料】大人2人+子供1人分
鶏肉(手羽中)...20本位
玉ねぎ...1/2個
かぼちゃ...150g
棗(なつめ)...3個
クコ...20粒位
きゅうり...1/2本
A和風出汁...1000ml
 昆布...10g (一晩水に浸けておく)
 にぼし...10g(一晩水に浸けておく)
 鰹節厚削り...10g
 水1000ml(浸けておいた分量含める)

【作り方】
①Aの和風出汁を作っておく。
(塩分を控える為、濃い目の出汁でしっかり旨味を出します)
②鶏肉を表面の色が変わる程度に軽く下茹でする。
③クコ、棗を洗い、棗は3等分にちぎる。
④玉ねぎを1/4サイズにしてから薄切り、かぼちゃはいちょう切り、きゅうりは斜め薄切りにする。
⑤鍋に①の和風出汁、下茹でした鶏肉、クコ、棗を入れ、火にかける。沸騰してきたらアクを取り、蓋を少し開けて中弱火で15分程煮込んだら火を止める。
⑥別の鍋に、玉ねぎ、かぼちゃ、⑤のスープを600ml(お玉6杯位)入れ、沸騰後中弱火にして10分程煮て、かぼちゃに火が通っていたら火を止める。
⑦子供用の鶏肉をほぐす。
(脂身が気になる方は、脂身を除いたお肉だけ取り分けます)
⑧お皿に分量外のごはん、きゅうり、ほぐした鶏肉を乗せ、スープをカップに注いで完成。

【食材メモ】
鶏肉:脾胃の働きを助け、お腹を温める働きがあるので、食欲不振や慢性下痢を和らげます。気を補うので、虚弱体質の改善にも良い食材です。
棗:脾胃の働きを助け、血を補うので、栄養不良や疲れ、食欲不振に良い食材です。精神を安定させ、不眠やイライラを緩和する働きもあります。

大人用には、鶏肉のソースとして、柚子胡椒少々を⑤のスープ少々で溶いたソースをかけるとアクセントになります。スープも薄味なので、塩・胡椒少々してお召し上がりください。

市川三弓 - Miyumi Ichikawa
漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。
一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。


◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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