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公開日:2020.12.01 2811view

消化が悪い・胃が重い!!胃腸のトラブル対応法

プチ不調は自分でカイゼン Vol.20

冷えと運動不足が原因に!?
最近、口の周りの吹き出物や唇の荒れが気になる、消化が悪く感じる、胃がおもたい、お腹が張った感じがして便の調子も今一つ・・・
などの症状が出ていませんか?

これは、身体が冷えることで消化吸収機能が低下しているサインです。
湿気と暑さから、乾燥と寒さに変わっている環境に身体が対応しきれずに出る症状と考えます。
運動量が落ち、おうちで食事をすることが多くなるこれからの時期、胃腸の調子を整えておくことは大切ですね。

漢方で消化吸収は、五臓の脾(ひ)のはたらきによるものと考えます。
脾は、身体の真ん中に位置し、ここが元気をなくしてしまうと気・血・水(き・けつ・すい)の不足が起きてしまいます。
いくら身体に良いものを摂取しても、脾のはたらきが弱っていると台無しになってしまうので、ケアが必要です。

食べ過ぎ対策!脾をいたわる簡単養生法
脾のはたらきを常によくするためには、程よい隙間が必要です。
食べ過ぎると隙間が無くなり、思うように消化が進まなくなってしまうと考えます。
そのためには、よく噛んで腹7分目が必須!

食べ過ぎた時は、夕食を抜き、一度空っぽにしてリセットするのもいいですね。
さらに、消化を助けるために、腰を立てて姿勢を良くすることで、脾に隙間を作りやすくしてあげましょう!
大根おろしやクマザサ茶などは消化を助けるおススメ素材です。

身体が冷えて消化吸収が悪くなり胃がキリキリ痛むのは冷えタイプです。
温飲温食を心がけ、生姜やネギ、ニンニクなどを意識して摂りましょう。腹巻きもいいですね。
漢方薬では、【安中散】(あんちゅうさん)などが使われます。

もともとの虚弱タイプは、カゼを引きやすく体力がありません。
食欲不振(特に朝)で食が細く、食べても太れません。
このタイプは、よく寝ること!一度に大量の水分は負担が増すので、少量をこまめに、を心がけてください。
脂っこい物、堅すぎるもの、刺激のある食材もNGです。
漢方薬では、【六君子湯】(りっくんしとう)などが使われます。

ゲップが多く、口内炎ができやすい、お腹が張った感じがするのは、ストレスタイプです。
みかんやグレープフルーツなどの柑橘系や大根、小松菜、シソなどを意識して摂りましょう。
漢方薬では、【半夏瀉心湯】(はんげしゃしんとう)【柴胡桂枝湯】(さいこけいしとう)などが使われます。

※ここで紹介した漢方薬は、あくまでも代表的なものなので、参考としてください。
実際に利用する場合は、きちんと相談してくださいね。

食べ過ぎた時の救世主!山査子(さんざし)でお腹をリセット
バラ科サンザシの果実である山査子は、漢方薬の原料としても使われています。
食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。

山査子には、消導(しょうどう)=消化を導く働きがあります。
特に肉料理など脂っこいものの消化を促進します。

瘀血体質(おけつたいしつー血行不良)に有効で、コレストロールや血圧にも良いとされるので、暴飲暴食気味の方には必須アイテムですね。
山査子は、酸味があることで過剰な排せつや出血を抑える働きも期待できます。
不正出血やおりものが多いとき、尿漏れや頻尿にもいいですね。

砂糖を練りこんだ山査子スティックを2~3本、脂っこい肉料理後のデザートにしてはいかがでしょう。
紅茶を混ぜるのに山査子スティックを使えば、砂糖が染み出し山査子フレーバーになりますよ。

山査子酒もおススメです。
ホワイトリカー720ml
山査子100g(パウダーであれば60g)
を3週間漬け込みます。
お好みにより、レモンスライス(皮は取り去り果肉を使う)、氷砂糖をいれます。

山査子の花言葉は、「希望」と「慎重」
慎重に、常に備えて生活をしながら、未来に希望を持ちたいですね。



鈴木 養平
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年宮城県生まれ。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中
鈴木養平Instagramはこちら

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