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公開日:2022.09.01 更新日:2024.01.102120view

夏バテから秋バテへ~季節の変わり目対応法~

プチ不調は自分でカイゼン Vol.41

身体からのバテサイン?を見逃していませんか!!?

夏の暑さは、身体にどのような影響を与えるのでしょうか?
身体に悪影響を及ぼす暑さを、暑邪(しょじゃ)といいます。
暑邪は、身体を支える潤いと元気を消耗してしまいます。元気の消耗は、さらに消化活動に影響を与え、むくみやだるさの原因にもなると、漢方では考えます。
気温や気圧の変化にも弱くなり、夏バテから秋バテに移行しやすくなります。

以下のような症状も、身体からのバテサインです。チェックしてみましょう。

□舌先が赤く、両脇に歯の痕がついている
□ふらふらとめまいがする
□眠りが浅く夢が多い
□疲れているのに、早く目が覚める
□おなかの調子が悪く、胃が重い
□疲れが取れず、やる気がおきない
□日中とにかく眠い

陽の季節から陰の季節への切り替えをスムーズにするためにも、身体を整えておきたいですね。

季節の変わり目対応法!
できることからで大丈夫!
生活に取り入れてほしい養生法を紹介します。

◎リズムを整え、身の回りをキレイにする
毎朝同じ時間に起床する、就寝の2時間前に入浴するなど、生活時間を整えましょう。
腕を振って歩く、よく噛む、ゆっくり呼吸をするなど、単純な繰り返しの動きもおススメです。
また、いらないものは捨てて、身の回りの整理整頓をすると気の巡りがよくなりますよ。

◎頭寒足熱
夏の暑さによる熱が、上に集まるとイライラやのぼせやすくなり、エアコンによる寒が、下に集まると冷えてむくみやすくなります。
頭は涼しく、足は温めることで身体を整えましょう。

◎ソフト乾布摩擦
朝起きた時と寝る前に、やわらかいタオルを使いパジャマや肌着の上からでもいいので、全身を優しくこすりましょう。呼吸は止めずに行います。
陰陽バランスが整いますよ。

◎よく寝る!
寝ることで、身体はリセットされます。
ただし食べ過ぎによる胃腸疲れの眠気はよくありません。食べてすぐ寝ないように注意しましょう。

また、こんなライフケアもおすすめです。
・髪の毛をゆっくりとかす
・左右の中指で鼻の両脇をこする
・人差し指と中指で耳をはさみ、上下にこする
・両手を合わせて上下にこする。温かくなった手のひらを優しく目にあてる

これらを、寝る前や仕事の合間にやってみましょう。
熱をさげるので、気持ちが落ち着きますよ。

膝から下、特に足首周りを冷やさないような対策も大切です。
足浴や半身浴、青竹ふみやふくらはぎのマッサージなどがおススメです。

旬の食材で身体リセット!
旬の食材は、その季節を快適に過ごすための養生食材です。意識してとりいれましょう。

働き別にまとめてみました。

◎胃腸を元気に、疲労回復食材
リンゴ、さつまいも、里芋、山芋、じゃがいも、大根、さけ、さんま、サバ
ブドウ、、レンコン、栗、キノコ類、など

◎体内の水分を保つ食材
ブドウ、梨、リンゴ、サンザシ、かりん、ザクロ、など

陰の季節である秋冬を快適に生活するために、今できる養生生活を、楽しみながら取り入れていきましょう!

Youtubeでも解説しています。是非ご覧ください。
夏バテから秋バテへ~季節の変わり目対応法 プチ不調は自分でカイゼン 【薬日本堂漢方スクール】

暑い夏が終わるころ、身体がバテ気味に。でも、そのままにしておいてはいけません。夏バテから秋バテへ~季節の変わり目対応法


鈴木 養平
鈴木 養平 - Youhei Suzuki[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年宮城県生まれ。東北医科薬科大学卒業後、薬日本堂入社。臨床を経験し、店舗運営、教育、調剤、広報販促に携わる。札幌に勤務中、TVの漢方コーナーにてレギュラー出演。漢方薬による体質改善の指導・研究にあたる一方で、“漢方をより身近に”とセミナー講師・雑誌・本の監修(『おうちでできる漢方ごはん』『かんたん・おいしい薬膳レシピ』)で活躍中

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