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公開日:2023.02.25 更新日:2024.01.102982view

春の「だるさ」「やる気がわかない」は自律神経失調?

漢方であなたを応援vol.11

動き出す季節に動けない…
2月初旬の立春から、季節は春へと向かって進んできました。まだ寒いけれど、少しずつ日がのびてきているのを感じます。
3月初旬、二十四節気では啓蟄(けいちつ)といい、「土中で冬ごもりしている虫が、春の訪れを感じて穴から出てくる頃」と表現しています。人も冬の間に閉じ込めていたものを解放し、動き出すのに良い季節です。

それにも関わらず、「何となくだるい」「頭が重い」「朝起きるのがつらい」「やる気がわかない」など原因不明の不調が気になるあなた、自律神経のバランスが乱れているのかもしれません。

陰から陽に転じる季節と自律神経
漢方には、全ての物事は2つの側面があるという考え方があります。これを陰陽(いんよう)といいます。
陰は「穏やかで暗く冷たいイメージのものたち」、陽は「活動的で明るく温かいイメージのものたち」と考えていただけるとよいでしょう。季節も夜が長く寒い冬を陰、昼が長く暑い夏を陽ととらえます。

これを自律神経にも当てはめて考えてみましょう。
自律神経は私たちの意思とは関係なく働いて、呼吸や心拍、代謝、体温調整など生命活動を維持する役割を担い、交感神経と副交感神経の2つで活動を管理しています。
交感神経が優位な状態は心身が興奮モードにある陽、副交感神経が優位な状態は心身が休息モードにある陰と考えられます。

2つの神経の切り替えがうまくいかないとバランスが崩れてさまざまな不調があらわれます。これが「自律神経失調症」です。

春は季節が陰から陽に転じる時期。
スムーズに移行できればよいのですが、三寒四温を繰り返して季節が進むので、交感神経と副交感神経つまり陽と陰のスイッチの切り替えがうまくいかないことがあり、冒頭で紹介したような原因不明の不調に見舞われるのです。

陽の行動でスイッチを切り替える
自律神経のバランスを整えるためには、生活のリズムを整えることが大切です。
とは言え、きっかけは必要です。冬で陰の休息モードだったスイッチを、陽の活動スイッチに切り替えるために、次の行動を意識しましょう。

①朝、決まった時間に窓(カーテン)を開ける
太陽の日差しは陽のエネルギーを持っています。これが難しい場合は、部屋の電気をつけます。何はともあれ、部屋を明るくすることでスイッチをオンにしましょう。

②温かい飲み物で体内に刺激を与える
眠っていた身体を目覚めさせるために、飲み物で胃腸に刺激を与えましょう。冷たいものだと胃がキュッと縮こまってしまうので、白湯がおすすめです。

③部屋に明るいものを飾る
赤や黄色、オレンジなど明るい陽の色を増やしましょう。花を飾る、テーブルクロスや布団カバーを替えるなどでもよいですね。

④ハーブやアロマなどの香りを活かす
香りの情報は脳に伝わり自律神経に刺激を与えます。ルームスプレーを使う、ハーブティーを入れる、柑橘の皮をむくなど、新たな行動で香りを使うことがスイッチを押してくれます。
種類によっては鎮静効果のあるものもありますが、いずれの香りも刺激になってくれます。

外では鳥がさえずり、草花が芽吹きます。不調を軽減させ、明るく活動できるとよいですね。

薬日本堂では自律神経のバランスが乱れて生じる様々な不調に対する漢方薬の選定や、養生法のアドバイスを行っています。
お気軽にご相談ください。

動画でも!「これって春ばて?訳もなくイライラする・・・やる気がわかない・・・春の自律神経失調性 からだを整える漢方のすすめ」


齋藤 友香理
齋藤 友香理 - Yukari Saito[薬日本堂漢方スクール講師・薬剤師]

1969年北海道生まれ。東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務めていた。多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。分かりやすい解説と気さくな人柄で、幅広い年齢層から支持されている。

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