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2018.10.251001view
痰を伴う咳に「陳皮(ちんぴ)生姜入り大根飴」

子供の薬膳〜乳幼児編 Vol.5

痰が絡む咳の原因、子供の場合は…

二十四節気の「霜降(そうこう)」を過ぎ(今年は10月23日でした)、寒さが本格化してきました。
「霜降」とは、字の通り、冷気により霜が降りることを指します。

朝晩の冷え込みが強くなり、陽が昇るのが遅くなり、陽が落ちるのは早くなり、冬仕度を始める季節になってきました。

寒さが本格化してくると、大人以上に寒暖差に弱い子供の体調が心配です。
外出時には、一枚多めに羽織るものを持参して、急な寒さに対応しながら、家では温かい食事で身体の中から温めてあげましょう。

日々の体調管理の対策をしていても、ひいてしまうのがカゼ。
子供は10分間寒い環境下に居ただけでもカゼをひいてしまうそうです。また、流行りのカゼが感染ってしまうこともあります。

カゼのひき始めの症状が鼻水だった場合は、病院で薬を処方してもらいつつも、一番の治療は自宅でも小まめに鼻水を吸引して、ウィルスがたくさんいる鼻水を体外に出すことだそうです。

上手に体外に出せて、鼻の症状の段階で治ればありがたいのですが、咳に移行してしまう場合もあります。
耳鼻科の先生によれば、子供の咳は、鼻水が気管に流れたことによるものが多いそうです。

咳に進行してしまうと、夜も咳き込み、寝苦しそうでかわいそうですよね。
原因の鼻水を吸引しつつ、痰の排出を助ける大根と、喉の解毒と保湿をしてくれるはちみつで大根飴を作って、少しでも楽にしてあげましょう。

喉の不快感には大根飴

大根飴は、私は漢方の勉強をして初めて知りましたが、ご家庭によっては代々受け継がれている、古くからの民間療法でもあります。

カゼ薬が飲めない妊娠中や授乳中の方でも、喉の不快感を薬を使わずに緩和できるので、お勧めです。
喉に不快感を感じたら、すぐ作って飲むようにすると、私はカゼも本格化せず、気づくと治っていることが多いです。

大根とはちみつで作るのが一般的な大根飴ですが、痰の排出を助ける陳皮(ちんぴ)と、大根のクセも緩和しつつ解毒も助けてくれる生姜を入れた大根飴が私は好きで、子供の反応を見ていると、子供も陳皮生姜入りの方が食べやすいように思います。
※はちみつの利用は1才以上のお子様に限ります。

大根とはちみつ?美味しいの?と思いますよね。
私も色々な薬膳料理を試していながら、大根飴は美味しいの?と思って二の足を踏んでいたのですが、作ってみたら意外と美味しい!以来、小まめに作っています。

「陳皮生姜入り大根飴」

【材料】

大根...2cm
はちみつ...適量(大根がひたひたになる位)
陳皮(みかんの果皮)...ひとつまみ
生姜...スライス2枚位

【作り方】

①大根を5mm角の角切りにします。
*皮が気になる場合は剥きます。
 今回は使い切りサイズの少量を作るので小さくカットしていますが、
 もっとたくさん作る場合は、1cm角位でも大丈夫です。

②生姜をみじん切りにします。
*生姜の量もお好みで増量ください。
 子供の刺激を考慮して少量にしています。
③密閉容器に大根の半分を入れ、陳皮と②の生姜を入れ、残りの大根を入れます。
④大根がひたひたになる位まで、はちみつを入れます。
⑤冷蔵庫で一晩寝かせると、大根がしぼんで来るので、抽出された液を頂きます。

【食材メモ】

大根:喉の不快感や、カゼの予防に良い。気の流れを良くし、消化を促進する。
はちみつ:肺を潤し、咳や痰、皮膚の乾燥を和らげる。解毒にはたらくので、口内炎にも良い。
陳皮:気のめぐりを改善し、胃腸の調子を整えて痰を解消する。

大人はスプーンですくったそのままの大根飴を頂いても美味しいと思いますが、乳幼児はそのままでは食べてくれません。ヨーグルトに混ぜたり、チーズ料理にかけたり、お肉料理にかけたり、はちみつの代用として普段の食事に混ぜて使うと、気づかずに食べてくれます。
むしろ甘みが増して、美味しく食べてくれている気もしますので、試してみて下さい。

市川三弓 - Miyumi Ichikawa
漢方スタイリスト、養生薬膳アドバイザー、ハーバルセラピスト、フードコーディネーター。
一児の母。自身の体調不良をきっかけに漢方・薬膳を学ぶ。肉親の病も薬膳でサポートし克服。飲食店舗での薬膳イベント開催や薬日本堂でのセミナー講師を経て、現在は子供向けの薬膳を日々研鑽中。


◎レシピ協力
『薬日本堂の漢方で体をととのえる穀菜食』(主婦の友社)
『はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳』(主婦の友社)
◎子供のご飯記録:https://www.instagram.com/ikumeshi2017

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