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公開日:2015.07.01 更新日:2018.09.068405view

胃腸をととのえ、からだスッキリ【お茶で作ったすっきりスダチとろろうどん、豆もやしと紫蘇のお浸し】

簡単薬膳レシピ(13)

なんだか身体がだるい、食欲がない、やる気もないし、元気がでない、といった症状はありませんか?
これらは、漢方では消化吸収にかかわる「脾」の失調によるものととらえます。

「脾」は、飲食物から栄養をとり出して、全身に送る大切な仕事をしています。上記のような症状が出ている時は、この仕事が不調を起こしているといえます。このような「脾」の仕事の妨げになるのが、飲み過ぎや食べ過ぎなどで発生する、余分な水分や湿気です。梅雨の時期には、湿度が高い梅雨には「脾」の不調を起こして体調を壊す人も少なくありません。

☆冷たい物や生もの、脂っこい物、糖分は控えめに。
☆元気を回復させるイモ類や、温かいものを取るよう心がけましょう。
☆冷房などで身体を冷やさないように。

「お茶で作ったすっきりスダチとろろうどん」
食欲を出して元気をつけましょう!

ハトムギ茶をつかったスープで不要な水分を排除。
スダチの香りが食欲を誘い、山芋が脾の働きを助けてくれます。
食欲不振の時にはおすすめの稲庭うどんを使いました。

■材料(2人分)
・昆布:3センチ角4枚
・チキンスープの素:大さじ1
・クコの実:20個
・干しエビ:大さじ1 + 50ccの水
・ナツメ:4個(スライスする)
・はちみつ:小さじ1 
・漢方の西洋人参もしくは高麗人参:小1
・ネギ(白い部分):15センチ分
・ハトムギ茶:小2
・山芋:80g
・水:700CC
・稲庭うどん:2人分
・スダチ:1個
※陳皮酒:大さじ1(料理酒でもOK)

■作り方
1. 700CCの水に◎の材料を全て入れて10分ほど煎じます。
2. 煎じ終わったら、茶こしを使い、出来上がったお茶だけを鍋に入れます。
3. 2を入れた鍋を弱火で温め、はちみつ小さじ1と陳皮酒大さじ1、チキンスープを入れて味を整えます。
4. すりおろした山芋と細く切った白髪ねぎを加えて中火で煮ます。
5. 稲庭うどんは茹でておき、水洗いしてから、出来上がったスープに入れて軽く煮ます。
6. 温めたどんぶりに取り分け、煎じて残ったクコの実とナツメ、スダチのスライスを載せて出来上がり。
※ (陳皮酒):陳皮大さじ3杯をホワイトリカー250CCに漬けています。

「豆もやしと紫蘇のお浸し」
豆もやしと紫蘇を使って、余分な水分を排除、みょうがと紫蘇の香りで気の巡りをよくしましょう。

■材料(2人分)
・豆もやし:80g
・みょうが:1個
・紫蘇:3枚
・すりおろし生姜:5g
・塩昆布(細く切られたもの):少々
・白だし:小さじ2

■作り方
1. もやしは、通常より柔らかめに塩ゆでして水を切り、みょうがと紫蘇は細く縦に切る。
2. 水を切ったもやしにみょうがと塩昆布を加えてよく和える。
3. 白だしとすりおろし生姜をまぜ合わせ2と合わせる。
4. 3を皿に盛り、上に、薬味用に切った紫蘇をのせて出来上がり。


<レシピポイント>
○昆布、ハトムギ茶、もやしは体内の余分な水分を出してくれる効果があります。もやしは柔らかく茹でて、食べやすくするのがポイントです。
○紫蘇やみょうが、ネギ、セロリなど香りのものは気を巡らせて、余分な水分を発散させてくれます。山芋は脾を元気にする効果があります。
○山芋とクコの実、ナツメ、高麗人参を合わせることで脾も全身も元気になります。
○ハトムギとナツメを合わせて使用することで水分の代謝がよくなります。
○ナツメは魚と相性が悪いので、スープはチキンスープを使いました。

水野美江 - Mie Mizuno
[漢方上級スタイリスト・養生薬膳アドバイザー]
自らの原因不明の体調不良をきかっけに、薬だけに頼らない食生活を見直し、漢方養生で体調を改善。簡単で食べやすいレシピや減量対策レシピを考案中。現在、漢方講座の薬膳レシピの提案や漢方書の薬膳レシピ部門の執筆中

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